初めて読む方に

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   私は今63歳(1950年5月生)ですが、この年になるまでに多くの本と、多くの映画に出会いました。そしてその中には、自分の価値観や生き方を、変えてしまうようなものもありました。
 
 読書では、大学時代「ドストエフスキー」を中心にしたロシア文学にどっぷり浸かり、神や宗教について真剣に考えました。また、社会人になってからは、「井上ひさし」・「つかこうへい」などのユーモアと風刺の効いた小説やエッセイを、さらに「連城三紀彦」を中心にしたミステリにしっかりとはまっていました。

 小説とは別に「森田正馬」・「カーネギー」・「ナポレオン・ヒル」・「中村天風」・「安岡正篤」等の人生を積極的に生きるための本や、自己啓発関係の本もたくさん読みました。

 40代になってからは、「天童荒太」・「灰谷健次郎」・「ジョン・アービング」・「小池真理子」・「司馬遼太郎」等に夢中になりましたが、最近ではジャンルにとらわれず、読みたいと思った本を読むことにしています。しかし残念ながら忙しさも手伝って、「坂の上の雲」を読んで以来、読書から遠ざかっています。

 私の今までに読んだ本のベストテンをあげるとすると、「罪と罰」・「カラマーゾフの兄弟」・「戦争と平和」・「小説熱海殺人事件」・「永遠の仔」・「白夜行」・「太陽の子」・「ガープの世界」・「月狂ひ」・「竜馬がゆく」となります。 

 映画は中学生の頃から、洋画を中心に見てきました。「ひまわり」・「太陽がいっぱい」などのヨーロッパ映画、「ウェストサイドストーリー」などのミュージカル、「モダンタイムス」などのチャップリンの映画です。最近の邦画はレベルが上がってきたので、洋画にとらわれず邦画も良い作品を選んで見ています。

 私の今まで見た映画のベストテンをあげるとすると、「ウエストサイドストーリー」・「モダンタイムス」・「ショーシャンクの空に」・「グッド・ウィル・ハンティング」・「ニューシネマパラダイス」・「砂の器」・「ひまわり」・「幸せの黄色いハンカチ」・「沈まぬ太陽」・「アバター」となります。

 記録を残すようにしたのは10年くらい前からで、それ以前はその時感じたことをメモ(記録)してなかったため、ほとんど忘れてしまいました。
 
 私に限らず普通の人は、本を読んだり映画を見て感動しても、時間の経過と共に印象が薄くなり、いつしか忘れてしまいます。
 
 この『朔の部屋』を開いたのは、そのような反省に立ったものです。すばらしい本や映画に出会った時、その感動をここに書きとめておけば、忘れないことはもちろんのこと、自分の考えをよりまとめ、深くすることができると考えたわけです。

 そのためここに書いた文章は、人に見せるものというよりも、自分の日記・メモのようなものであり、内容も私の独断と偏見に満ちた文章です。中には間違ったことを言っていることがあるかもしれませんが、その時は指摘をしていただけると幸いです。もちろん、ここに書いた文章が読まれた方々の何かの役に立てば、これに優る幸せはありません。そうなればとの思いを込めて、これから先も精一杯頑張って更新をして行きたいと思っています。