ブラックティー

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山本文緒<ブラックティー>

 山本文緒の「ブラックティー」は、山手線の網棚の上に置かれた、忘れ物の荷物を盗むことで生活をしている若い女性の物語でした。彼女は財布が入っていそうなものしか興味がなかったのですが、なぜか?ブラックティー(「ブラックティー」とはバラの名前のことなんですね。紅茶の一種かと思っていました。)にだけは興味を持つ。ブラックティーを見ながら、自分の過去を思い出し、やり直せるけど、頑張った末に<バラの一本ももらえない>人生は辛いという言葉が印象に残っています。最後に警察官に呼び止められて、彼女はどうなっていくんでしょうか?私は改心をして、まともな生活に戻っていくと思うのですが……。人はどこかで止めてほしいと願っているもの。彼女はその時期に来ていたと思います。早くてもだめ、遅くてもだめ、ちょうど良い時だったの思います。

  

 

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