泥の河

 読書の目次へ 

 


 あの

泥の河、そしてあの貧しさは私の時代そのものです。セピア色の時代でした。あそこに架かる橋、貧しさ(戦後)から豊かさ(経済成長)への架け橋なのかも知れません。あの時の貧しさを知っていたからこそ、われわれ団塊の世代は頑張ってこれた、橋の彼方に希望の虹を見ながら。でも、虹を捕まる事ができる今、本当に幸せなんでしょうか?橋を渡って振り返ると、自分達にとって大事なものを忘れてきたような気がしてなりません。所詮、物質的なもののみで人間は満足できないのでしょう。
  

 

上に戻る