舟を編む

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舟を編む h24.7.15

 この本は本年度の本屋大賞を受賞し、
ベストセラーになった作品で、作者は<三浦しをん>です。

 どうしてこの本がベストセラーになったのか?というのが
読んだ後の率直な感想です(*^_^*)。
それはこの本が面白くなかったという意味ではなくて、
特別に変わったこととか、偉業を成し遂げたとか、
波瀾万丈の人生を過ごしたということではなくて
あまりにも平凡な日常を描いていたからです。
(それは出版社の仕事として辞書を作ることでした)
 
 今のように複雑な世の中を渡っていくためには、
コミュニケーション能力が必要です。
そのためには、道具としての言葉が重要で、
言葉を編む<辞書作り>というものに、
興味や関心を持つ人が多くいました。
それがベストセラーにつながったのではないかと、
自分なりに分析をしてみました。

 出版社で辞書「大渡海」(広辞苑のような辞書)をつくるために
必死に頑張った人々を描いています。

 一つの大きな辞書を作るには、
構想から出版までに、20年近くかかり、
それに最初から関わって行く人にとっては、
自分の人生をかけた仕事、
ライフワークともいえるものとなります。

 海を渡るのに舟がいるように、
社会を渡るには言葉が必要です。
そこからこの辞書の名前がつきました。

 また題名の「舟を編む」は、
言葉を編むこと、
すなわち良き辞書を作ることが必要となります。
題名は、そんなことを意味しているのでしょう。

 辞書作りの苦労や、
言葉の遊びみたいなものが出てきて、
本に関わる仕事をしている人には、
共感できるのだと思います。
そんな所が本屋大賞をとった理由なのでしょう(*^_^*)。
 

 

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