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蜜月を終わって、今 小池真理子の『恋』を読み始めました。書き出しがなかなかユニークですね。主人公の葬式の場面から始まり、それも秘密めいた殺人を犯したとなれば、どんな秘密かと誰でも食いついて来ます。小池真理子は最初の導入がうまい作家なのかも知れません。読者を引きつけるには最初が大事だからね。講演でも同じです。わかっているけど難しいですね。
秘密とは面白いものだね。誰にも絶対にいわないと言っておきながら、佐々木も鳥飼も知ることになります。本来なら、片瀬夫婦が絶対に誰にも言ってはいけないことです。「誰にも言ってはいけない」この言葉から始まる秘密は、秘密ではないね（笑）。
「恋」はミステリー部門になるんでしょうね。犯人はあらかじめわかっていても、その理由を謎解きにする。さらに、マルメロの木や解説文などは最後のドンデン返しなわけです。 小池真理子はやはり短編が良いと思いました。最初と最後が良くて、真ん中はいりません。
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