立原正秋

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 立原正秋を読み始めたのは、20年くらい前の30代の半ばでした。私の職場の先輩で読書好きな方がいて、その人のお薦めでした。これを読めば、女性の気持ちが理解できるよって言い添えてくれました(笑)。よほど、私は女心のわからないやつにみえたんでしょう。もっとも、今でも女性は苦手ですが……。

 書斎の本棚から、彼の文庫本をもってきました。<鎌倉夫人><花のいのち><恋人たち><埋火><空蝉><辻が花><剣ヶ崎・白い罌粟>がありました。内容はほとんど忘れました(笑)。でも、和服の似合う女性、試練に耐えて一途に恋する女性、芯の強い女性、しっとりとした女性を描いていました。

 京都や鎌倉などの古都を描いた作品が多いですが、私は<薪能>という作品が一番好きでした。薪能は新潮文庫の剣ヶ崎・白い罌粟の中にあります。

  

 

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