海辺のカフカ

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 神が男と女を分離したという話は有名ですね。私も他の所で聞いた覚えがあります。でも、出典はプラトンの「饗宴」なんでしょう。私の聞いた話は、人間の力を恐れた神が、男と女を分離した、そのため人間は自分の分身を求めてさまようようになった、そんな話です。今回の<

海辺のカフカ>で新しかったのは、男男と女女の存在です。これはホモとレズの由来、その正当性の証明でした(笑)。私は女性しか生理的に受け付けないから、遠い先祖は男女だったのでしょう(笑)。

 

 レスビアンの世界は、性的な興味から若い時映画で良く見ました(笑)。綺麗な女性同士のレズは絵になるというか、男としての性的な興奮を与えてくれます。でも、<ホモ>はダメですね。決して差別をするつもりはないですが、<きたなさ>だけが連想されます。それは、私が<男女>であるからでしょうか?男に性的に興味がありません。

 

 最近は<女性化した男性>それも美形のタレントが受けています。彼らは女性以上に<女性的なもの>が理解できている、そんな気がします。アメリカの映画では、マッチョのホモやはげでデブのホモが出てきますが、やはり気持ちが悪いです。日本もいつかそうなるかな?

 

 主人公の名前が田辺カフカといい、そこから題名がとられたのかと思っていたら、甲村図書館の佐伯さんがプロ歌手としてデビューした曲が<

海辺のカフカ>であり、そこからの由来だったんですね。<カフカは父を殺し、実の姉と母と交わる。>この暗示的な言葉がストーリーの鍵なんでしょう。父親を夢の中で殺す。(ナカタさんが直接は殺す)ヒョッとして母親とは佐伯さん、姉とはさくらさんでは?ナカタさんは事故で知能が止まります。あの事故はUFOで宇宙人と関係があるのでは?そんないろいろなことを考えながら読んでいます。

 

 それにしてもナカタさんは不思議な人ですね、猫と話したり、魚やヒルを降らせることができる、超能力の持ち主です。ほのぼのとした人の良いおじいさんで、彼の話が出てくるとホッとさせられます。女であっても性同一性障害のため男であり、男が好きなホモの大島さんも不思議な魅力を持った人です。

  

 

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