夜の寝覚め

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夜の寝覚め  小池真理子

 今日の私は「読書の日」でした。今「

夜の寝覚め」という小池真理子の短編集を読んでいます。作者が私と同じ年と言うこともあり、共感することが多いのですが、特に、彼女は「中年の女性」の心理描写が巧みです。この作品は全て中年女性の不倫を描いています。そして、語り手が全て女性ですから、私には新鮮ですね。 その中に「雪の残り香」があり、主人公女性(響子)が出会いについてこう語るシーンがあります。

 <縁(えにし)が全てを決めるのです。縁がない人とは一生何をしたって出会いことはないのだし、その逆に縁のある人とは、どう抗おうとも出会ってしまう。出会うばかりでなく、そこの何かが始まってしまう。>

  

 

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