街の灯(CITY LIGHTS) h13.2(3度目の鑑賞) 監督:チャールズ・チャップリン 1931年アメリカ映画(無声映画) 出演:チャールズ・チャップリン ヴァージニア・チェリル |
ある日、浮浪者は海で自殺しようとする、泥酔した金持ちの男を助ける。恩に感じた金持ち家に連れて行かれ、大歓迎を受ける。この金持ちの男は、泥酔している時は、浮浪者のことを恩人としてよく覚えているが、酔いが醒めるとそのことをすっかり忘れてしまい、浮浪者を家から『叩き出してしまう』そんな困った男である。こんな天国と地獄のような状況を何回も繰り返していたが、ある日、彼が泥酔している時に彼女の目の手術のことを話すと、快く手術費を出してくれた。喜び勇んだ浮浪者は、それを彼女に渡すが、酔いが醒めた金持ちから泥棒扱いされ、牢屋に入れられる。しばらくして出所した浮浪者は、立派な花屋のショーウィンドー越しに、彼女(花売り娘)に再会する。彼女は目が見えるようになっていることに気が付いた浮浪者は、自分は彼女のそばにいるべきではないと直感し、その場から逃げようとする。その時、執拗にウインドー越しに、自分を見つめる浮浪者に同情した彼女が、お金と花を渡そうと近づいてきた。見つめ合う二人に沈黙の時が流れる。そして、彼女はその人が誰だか気が付く。このシーンは最大の見せ場であり、涙なくしては見られない。 |
また、目が見えるようになった彼女が、自分の恩人を忘れずに、その人がみすぼらしい格好の人でも、それに報いようとする姿勢はすばらしい。 |