プライベートライヤン

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プライベイトライアン

スチーブン・スピルバーグ

トムハンクス マット・ディモン

 

 
アメリカ人的な発想の映画、日本人にはこういう発想はできない。最初のノルマンディ上陸作戦の迫力はすざましい。バーチャルなイメージの戦争ではなく、真の戦争はこうなんだと想いながら見た。

 ライアン兄妹の4人の内3人が戦死した。その訃報が母親のもとに届けられることになった。この事実を重く見た司令官は、残り一人のライアン二等兵を何としても救いだし、母親のもとに返せという、命令を出す。これは母親の心情を思いやっての粋な配慮である。(日本人には考えられない発想)

 このライアン二等兵がドイツ戦線の最前線で戦っていた。それを救出しるために、トムハンクスが隊長となり、精鋭が集められる。単に救出するだけでなく、敵の中を行軍するので、非常に危険な作戦であった。部下を失いながらも何とかライアン二等兵を見つけるが、ライアンを救うために、ドイツとの戦いに勝たねばならなかった。壮絶な戦いが始まった。

 ライアン二等兵を救うため(救出する兵士にとっては何の意味もない。ある意味では、ロマン、夢のために)に自分の命を捨てていく兵士、こんな所と戦争をしたら勝てるわけがない。

 現実にはあり得ようもないことでも、なにかあったような、あってもいいような錯覚を覚える。そんなロマンがある。トムハンクスのクールな司令官、部下を何人失っても、最後まで命令を貫徹して行こうとする軍人魂。

 

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