昨日の午後、映画を見てきました。香港映画「英雄(ヒーロー)」です。<すばらしかった>これが正直な感想です。特に映像が綺麗だった、黄色い銀杏の葉が無数に舞う中で、真っ赤な衣装で戦う剣士は、芸術そのものでした。
監督は『初恋のきた道』の中国の巨匠、チャン・イーモウです。脇役ですが、初恋の彼女(チャン・ツィイー)の成長した姿が見られました。相変わらず可愛いですね。
秦の始皇帝を暗殺する刺客を描いたものですが、単純なストーリーではなく、なかなか考えさせてくれました。中国の歴史が好きな私としては、そちらの面からも楽しめました。
映画の大半が剣士同士の戦いです。「グリーンディスティニー」という映画を覚えていますか?迫力あるアクション(空中を自由に飛び回る)で度肝を抜かれました。私的には「マトリックス」のアクションより遙かに洗練されて美しいと思います。そのアクションをもっと濃密に描いた、そんな感じです。結構迫力があり、楽しめました。<剣の奥義>などは、日本の宮本武蔵の考えにも通じ、万国共通だと思って見ていました。
憎しみからは何も生まれない。憎しみを乗り越えてこそ平和がくる。そんな所が映画の言わんとするところでしょうか?この映画アクションが目につくけど、<愛と憎しみ>や<師弟愛><剣豪同士の駆け引き>と見るべきものはたくさんあります。
ストーリー、音楽、映像、衣装とすばらしい作品で私のお薦めです。
|