マレーナ

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  マレーナを見てきました。第2次世界大戦のイタリアのシチリア島が舞台です。綺麗で魅力的な女性が戦時中、それも田舎で生きていくことの難しさを描いた作品です。それを、少年(12歳の思春期で多感な男の子)の目を通して、描いたところに新鮮味を感じました。マレーナを演じたモニカ・ベルッチという女優さんは、魅力的(セクシャル)な女性です。自分の美貌を恥じるようにいつも、目を伏せがちに歩く姿が印象的でした。彼女の夫が戦争で死んだことから、彼女の不幸が始まります。あまりにも美貌であるため、人々のやっかみを買い、いつも悪い噂の的になっていました。そんな、彼女に恋をした少年は、何とか彼女を守ろうとしますが、年端の行かない少年に何ができるでしょうか?好きな人が不幸になっていくのに、自分は何もできない苛立ちみたいなものがよく出ていました。また、男の子の思春期の性的な妄想、行動なども、私には共感できる部分が一杯ありました。彼女は最終的には、お金のため売春婦になるわけですが、夫を亡くし身寄りのない若くて美しい娘の辿るいつものパターンと言ってしまえばそれまでですが、悲しい人生です。

『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督最新作として期待して見に行ったのですが、眠たくはならずテンポもよかったのですが、何か私的には、物足りないものがありました。期待が大きすぎたからかな?

 <マレーナ>も見ました。これは、3年くらい前に最近映画館で見たのだから、記憶はある程度あるのですが、ビデオで見ることで、より鮮明にわかりました。新たに発見したり、感動したシーンもありました。少年の目から見た、マレーナの激動の半生を描いていたのですが、その時々の彼女の表情変化が面白ろかったですね。彼女はほとんどしゃべらずに、町中を歩いて歩きまくっていました。町中の男から賞賛の声、逆に女からは避難の声、美人に生まれた女の宿命です。少年のオナニーのシーンなど、セックスを明るく、オープンに描いていました。

 

 

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