椿姫
「椿姫」を見つけ、昨日見ました。白黒映画で、主演の女性は綺麗な方ですね。これで椿姫のストーリーはわかりました。これを下地にオペラは作られているんですよね。
高級娼婦は今でいう、愛人契約を結んだ女性のことみたいですね?私の想像していた娼婦とは街に立ったり、風俗店にいるような女性、男性がお金を出して短い時間の欲望処理をするような女性を考えていました。きっと、<高級>という所が味噌なんでしょうね。貴族のような気品と教養がある。綺麗なだけではなれない存在なんでしょう。 マルグリットは、父親からの説得を受けて、愛するアルマンの将来のために別れを決意します。女性の立場から彼女のとった行動をどう見ますか?それから、アルマンは外務省の役人でしょうか?どんな仕事をしているか具体的にはでてこなかった気がします グレタ・ガルボの主演の映画だと思います。彼女は初めて見ましたが、名前だけは知っていました。本当に綺麗な人ですね、気品が漂っていて近寄りがたい美人です。男は美人には声をかけません。<あんな美人は自分なんか相手にしてくれない、一杯いい男がいるに違いない>そんな風にかってに思いこんで、近寄って行きません。彼女の美しさもそれに近いものなんでしょう。男を寄せ付けない美しさかな。 特定のパトロンを持つ高級娼婦といっても、日本で言う<お目かけさん>や<囲われもの>ですね。不特定多数の男と身体の関係を結ばず、一人だけという違いはあっても、お金のために身体を売る売春婦と変わりありません。マリグリットの生活を見ていると、付き人までいて派手な生活をしています。本当にアルマンと田舎でやり直すなら、身辺を整理して質素な生活をするべきです。それをしていなかったことを考えると、本当にやり直す気があったか疑ってしまいます。 <極端に育った環境や価値観が異なってしまう>と恋愛がうまく行かない。確かにそうですね。お互いに落ち着かない関係になってしまう。ニューヨークのキャリアウーマンの本音を語ったテレビドラマがあります。その中に<現代のカースト制度>というテーマ(今のニューヨークでは、お金、学歴、仕事などで新しいカースト制度ができていて、この制度をまたがった恋愛はできない)でドラマが作られていました。どの時代であっても、人間という存在は階級を作りたがるものです。椿姫の時代は生まれながらの階級だから、今以上の矛盾がある気がします。 |