耳に残るは君の歌声

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 2月10日に、ビデオで<耳に残るは君の歌声>を見ました。この映画は、クリスティーナ・リッチとジョニー・デップとの共演です。二人は、<スリーピー・ホロウ>でも共演をしていますね。

 クリスティーナ・リッチは、『アダムス・ファミリー』のウェンズデイ役でブレークし、一躍名子役となりました。その後「キャスパー」で名子役としての地位を確立しました。

 女優として認められたのは、1997年アン・リー監督作の『アイス・ストーム』(97)で大絶賛を浴びた時からです。

 この作品は、ケヴィン・クライン、シガーニー・ウィーヴァー、ジョーン・アレン、イライジャ・ウッド、トビー・マグワイヤ等、そうそうたるメンバーの映画です。

 実は朔太郎は、この「アイス・ストーム」をビデオで5〜6年前に見ているのです。もっともそれは全くの偶然ですが、このビデオを見たことが、なぜか<ちょっと自慢でうれしい>です(笑)。

 横道に反れてしまいました。この映画は、1927年のロシアが舞台でした。ユダヤ人の彼女は、父とおばあさんと、貧乏だけど、自然に恵まれ、人情の篤い村で暮らしていました。

 ある日、父親が単身アメリカへ出稼ぎに行くことになり、ここから、彼女の波乱の人生が始まります。1927年と言えば、ロシア革命(共産主義政権)が起きて10年、ここでも、厳しいユダヤ人への迫害がありました。

 その迫害から逃げ、父を捜すためにロシアを出ます。手がかりは古い一枚の父の写真と、父が歌ってくれた、英語の子守歌でした。

 ユダヤ人の迫害、ロシア革命ファシズム、ナチスの台頭とフランス占領とその頃のヨーロッパの時代背景がよくわからない私にはイマイチぱっとしない作品でした。

 ただ、この映画でのデップは、彼らしさがよく出ていました。<パイレーツオブカリビアン>や<ショコラ>の時のように挑発的で、ちょっとニヒルな感じ野性的な魅力にあふれていました。
 

 

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