仕立屋の恋

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 ビデオで<仕立屋の恋>を見ました。なかなか良かったです。中年の仕立屋が偶然向かいの部屋に越してきた若い娘に夢中になり、夜ごとのぞき見をし、いつしか恋をします。そんな時、彼女の恋人が殺人者である証拠となるものを見てしまいます。それを知った彼女が仕立屋に近づいてきます。のぞき見をする男の気持ちよくわかりました。年代は違うけど、十代の頃はよく似たことをしていました(笑)。隠れて見ることの快感です。彼が最後にだまされた時に言った言葉「君を少しも恨んではいないよ。ただ、とても切ないだけだ」この<切ない>という言葉が胸に響きました。切ないは悔しいとも残念とも違う、甘酸っぱい恋の味がします。片思いの味、相手に愛を求めない究極の愛の形です。今度は同じ監督の<髪結いの亭主>を見てみます。
 

 

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