本編に入る前に、フランシス・コッポラ監督のインタービューがあり、映画のエピソードなどを熱く語っていました。これがなかなか良かったですよ。 その中で彼は、この映画で描きたかったのは、<家族>であり、マフィアとしての残虐なシーンは、おまけのようなものであると語っていました。なるほどと納得し、この映画をギャング映画ではなく、<家族>を中心に見ていこうと思いました。 <家庭を大事にしない男は、男ではない>とか、ゴットファーザーが会う人ごとに、家族はうまく行っているか?と聞いていたことに、その事は象徴されています。 また、3男のマイケル役のアルパチーノはこの時は無名の役者で、興行収入を気にする映画会社としては、彼をこの役から外したいと思っていたそうです。 そのため、この映画は自分のはまり役だと思い、これによって世に出ようと思っていた彼は、なんとか役がもらえるようにと、真剣に役作りに取り組んだそうです。 特にレストランで敵方の2人をピストルで殺すシーンは素晴らしい演技力で、会社に彼でいこうと納得させたそうです。だから、このシーンは注目して見ていましたが、予想どおり、迫力と臨場感がある素晴らしいシーンになっていました。 それにしても、アルパチーノは若いですね。そして、いい男です(笑)。女性が惚れる理由がわかります。今より随分甘いマスクですが、今の顔の雰囲気が多少ですが残っています。 マーロンブランドは、貫禄があり実に格好が良い。顔の表情と、特に手の動きがうまい。あの含み綿によるだみ声は、狙撃された時、のどを撃たれたためだと聞きました。それを含めて、彼のこの映画での役作りは凄いですね。 ダイアンキートンが、マイケルの2番目の奥さんとして出ていました。恋愛適齢期の時も素敵だと思いましたが、この時は実に若く、さらに綺麗でした。自分の愛した男が、実はマフィアの3男だなんてびっくり仰天ですよね。 そして、自分を遠ざけておいて、逃亡先で島の娘に一目惚れして結婚をしてしまう。<私はなんなのよ〜〜>ですよね(笑)。 とにかく、素晴らしい映画でした。最初から最後まで完璧です。1972年の映画だから、35年近く前に見たことになります。でも、古さを全く感じさせません。 U、Vが楽しみになってきました。 |