映画<ホテルルワンダ>のことが、h18.3.16の中日春秋にのっていました。その内容を掲載します。 面積は、日本の四国を少し大きくしたほど。アフリカ中部の内陸にあるルワンダだ 一九九四年、フツとツチとの民族対立でフツ穏健派とツチに対する大虐殺が起きた。犠牲者は百万人ともされる。その実話に基づいた映画『ホテル・ルワンダ』が公開され、多くの関心を集めている。 今は名古屋市東区の名演小劇場や、愛知県豊橋市のユナイテッド・シネマ豊橋18で上演中だ 主人公は、ホテル・ルワンダの支配人ポール。自分はフツだが、妻はツチで、ラジオが公然とツチ非難を放送する中、妻子ばかりか多くの住民をホテルにかくまうことになる。兵士が押し寄せてきて自らにも危機が迫る…。心臓の鼓動が早くなるようなシーンが続く 一市民、一人のホテルマンにすぎないポールが、わいろや機転で窮地を脱しようとする姿に打たれる。 と同時に、同じ国の人間同士の対立と先進国の冷淡さに気は重くなる。その前後、欧州の旧ユーゴなどで起きた「民族浄化」に欧米は大きな関心を寄せて、介入もした。その違いを考えさせる 「第二のルワンダ」。今、そうなりかねない恐れも指摘されるのは、同じアフリカのスーダン西部ダルフール紛争だ。 政府系の民兵組織と反政府勢力の対立で住民多数の犠牲が伝えられ、「世界最大の人道危機」とも。二の舞いにしないため国際社会が関心を寄せ続けるよう願うしかない 『ホテル・ルワンダ』の日本上映は映画ファンの署名活動で実現した。そのおかげでアフリカの現実の一端と、ポールのような人間がいた事実を知ることができた。 |