恋の五・七・五

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 「かもめ食堂」の監督、荻上直子の作品ということで見てみました。彼女の二作目の作品です。

 私は俳句を始めて、一年半になりますがこの映画、自分のそれまでの軌跡をたどるようで面白かったです(笑)。俳句の基本的なこと柄のお勉強にもなるから、俳句に興味のある方にはお薦めです。

 <全国高校生俳句甲子園>って知っていますか?私はこの映画を見るまで知りませんでした。

 俳句甲子園は、愛媛県松山市で、年に一度八月に全国の高校生が集まって三日間開かれます。昨年が第七回でした。競技の様子はこの映画の通り行われているそうです。単に俳句の優劣を競うだけでなく、その俳句に対して意見をぶつけ、その結果も採点に加える所が面白いです。

 帰国子女で、今通っている高校へなじめない少女。彼女を中心に、落ちこぼれ生徒が五人集まり、いやいや俳句部が作られます。俳句はダサイ年寄りのやることとバカにしていた彼らもいつしか、俳句はポップなものとの合い言葉の下学校の存亡をかけて、落ちこぼれが輝く集団へ変身をして行きます。

 俳句は難しい理屈や言葉の遊びではなくて自分の心を素直に表現したもの。そして、何より「楽しむ」もの。高校生にとって、身近な恋を歌った俳句は人の心を打ちます。

 スイングガールやウォーターボーイのような、さわやかな高校生の青春と恋の物語。俳句をやっている私の贔屓も含めて

  星は☆☆☆☆です。

 

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