生きる

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1952年(昭和27年)の作品で、白黒ですが古さを感じさせない映像で感動をしました。黒澤明監督はうまいですね。言ってしまえば単調で単純なストーリーを巧みな構成で飽きさせません。

 もちろん、主演の志村喬はうまい。そして、脇役もいい。なつかしい名優の若き頃が見られて、それも嬉しいことです。伊藤雄之介、藤原鎌足、千秋実、左ト全、菅井きん加藤大介等、私の子供の頃に活躍した名優が一杯。

 劇中歌(主題歌みたいなもの)でゴンドラの唄が出てきます。この唄が、この映画を表していると言っても過言ではありません。

 ♪ いのち短し 恋せよ少女(おとめ)

   朱(あか)き唇 褪(あ)せぬ間に

   熱き血潮の 冷えぬ間に

   明日の月日は ないものを  ♪

 人が「生きる」とは何か?そのことを真正面から問いかけてくれました。良い作品です。

 

 

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