でも、デートで見るような内容の映画ではないと思うのですが……(笑)。だって、男運が悪くて、男に貢いだあげく捨てられて不幸になっていく女の物語ですから。 監督は『下妻物語』の中島哲也監督でした。この映画がなかなか良かったので、「下妻物語」も、ぜひ見たくなりました。近い内にレンタルしてきます。 原作は山田宗樹のベストセラーで、3年前に読みました。 普通の家庭に生まれ、中学校の先生としてスタートしたまずまずの人生。でも、ちょっとした歯車の狂いから、人生が狂っていく松子。何度も何度もはい上がるけど、そのたびに男運が悪く、どんどん不幸になっていく。 松子はどんなに不幸になっても、明るく楽しく生きている。そして、希望を捨てないで前向きに生きている人生は感動的。でも、報われない人生でした。 このどうしようもなく、暗くて重い人生を映画はどのように描くか?それが最大の注目でした。それと、汚れ役を中谷美紀がどう演じるかも……。 映画は明るく、あくまでも明るく描いていました(笑)。松子の人生の時々にヒットした曲を流したり、アニメやミュージカルを取り入れるなど、ファンタジックで、エンターティメント映画にしたことが成功だったと思います。この監督なかなかセンスが良い。 星は☆☆☆です。 |