嫌われ松子の一生

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 5月28日(日)に<嫌われ松子の一生>を見てきました。日曜日の午後でしたが、若いアベックを中心に8割くらいの入りヒットの予感がしました。中谷美紀の主演ということで、若い男女に人気があるのでしょう。私はアベックに挟まれての席でしたが、隣の彼女めいっぱい泣いていました。私も最後の方は、うるうるしていました。

 でも、デートで見るような内容の映画ではないと思うのですが……(笑)。だって、男運が悪くて、男に貢いだあげく捨てられて不幸になっていく女の物語ですから。

 監督は『下妻物語』の中島哲也監督でした。この映画がなかなか良かったので、「下妻物語」も、ぜひ見たくなりました。近い内にレンタルしてきます。

 原作は山田宗樹のベストセラーで、3年前に読みました。 普通の家庭に生まれ、中学校の先生としてスタートしたまずまずの人生。でも、ちょっとした歯車の狂いから、人生が狂っていく松子。何度も何度もはい上がるけど、そのたびに男運が悪く、どんどん不幸になっていく。

 松子はどんなに不幸になっても、明るく楽しく生きている。そして、希望を捨てないで前向きに生きている人生は感動的。でも、報われない人生でした。

 このどうしようもなく、暗くて重い人生を映画はどのように描くか?それが最大の注目でした。それと、汚れ役を中谷美紀がどう演じるかも……。

 映画は明るく、あくまでも明るく描いていました(笑)。松子の人生の時々にヒットした曲を流したり、アニメやミュージカルを取り入れるなど、ファンタジックで、エンターティメント映画にしたことが成功だったと思います。この監督なかなかセンスが良い。

 星は☆☆☆です。

 

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