交渉人

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 交渉人

 10月6日(金)は仲秋の名月。あいにくの雨&曇り空でしたが、夜遅く、雲間から見られたと聞きました。自分で仲秋の名月のことをカキコしておいてその日をのことをすっかり忘れているのですから、困ったものです(笑)。

 その夜は「交渉人」をDVDで見ていて、その素晴らしい作品に感動し、<十五夜の 月に勝りし 交渉人>一句ひねって、自分をなぐさめています(笑)。


 主演はサミュエル・L・ジャクソンで、彼は交渉人のプロです。彼が実にうまいです。 
 映画は、ドキドキハラハラの連続で息つく暇もありません。そして、最後まで展開が読めないことが良いですね。

 交渉人のプロが、警察内部の不正のぬれぎぬを着せられ絶体絶命のピンチに陥ります。
 その無実を証明するために、人質(事件の真相のカギを握る人物達)をとって警察のビルに立てこもり、身内でない部外者の交渉人(ケビンスペイシー)を要求します。この二人の交渉人のプロの駆け引きが見物です。

 アメリカでは交渉人という仕事が確立をしているみたいですね。きっと、凶悪な人質事件が多発しているからでしょう。日本映画の<交渉人真下正義>も見ましたが、やはり緊迫感が違います。もっとも、私的には両方とも面白い映画でしたが……(^o^)

 人質犯人と交渉するのは、神経を使うこと。それは、犯人との心理戦であり、だまし合いです。だから、面白い。 交渉人の最終目的は人質の無事救出、そのためには、あらゆることをします。場合によったら嘘も……。

 この映画での、ケビン・スペイシーは今までとは大分違いますね。従来の頼りなさを一掃し、
最初から頭の切れるさわやかな交渉人として登場しています。そして、見事に事件を解決します。そういった、彼の違った面を見られるのもこの映画の楽しみの一つです。もっとも、頭が切れるけど、彼独特の人の良さは出ていました。また、よく見ると彼はなかなかの2枚目ですね(^o^)

 交渉人のケビンスペイシーが最初に登場する場面が、自分の妻が子供の言葉に傷ついて部屋に閉じこもっているのを説得しているシーンです。ここがなかなか粋で、彼の人となりがわかる良い演出だと思いました。
 
 凶悪犯人と交渉する方が、自分の身内を説得するよりやさしい。これは、これは教育でも同じことで、身につまされました。
 

 

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