サイダーハウスルール(2)

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  サイダーハウスルール h18.9.10

 サイダーハウスルールは、映画館で5年ばかり前に見たのですが、新鮮で色あせていなくて、改めて良い作品だと思いました。

 ジョン・アービングの原作の映画化ですが、彼の作品はどれも、波瀾万丈の人生を描いています。

 孤児院で生まれ育ち、その世界しか知らないホーマー(ドビー・マグワイア)が、外の世界に旅立ち、自分の生きる意味を知るという物語です。

 そこには、サイダーハウス(ミカン農園)での生活、友達の彼女(シャーリーズ・セロン)との恋など、予想外の出来事が次々と起こります。

 それを淡々と静かに描くという手法が、かえって見る側の心に浸みてきました。それは、ニューイングランドののどかな風景とそれを象徴するような映画音楽によってなされました。俳優、特にドビー・マグワイアの抑え気味の演技も良かったと思います。

 私は再度見返して見て、これはやはり名作だと思いました。監督はあの「ギルバート・グレイブ」のラッセ・ハルストレムです。

 この映画の主題は<自分の生きる意味とは、自分を真に必要としてくれる人の待つ場所で暮らすこと>このことだと思います。つまり生き甲斐です。

 すでにそこにいても、人間は長く同じ場所にいるとわからなくなるもの。外に出て、いろいろ体験をする中でわかってくるものです。<幸せの青い鳥>と同じですね。
 

 

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