スクール・オブ・ロック
9月5日(火)にDVDで見ました。以前から、この映画レンタルでねらっていましたが、いつも貸し出し中で、悔しい思いをしていました。 それがやってみられたのですから、待ちこがれた恋人に会えた気持ちです(笑)。
すばらしい映画、感動しました。特に、後半の盛り上がりが凄い。
<ミュージックオブハーツ>や<天使にラブソング>と同じように、わくわくどきどきさせ、最後は、すばらしい感動を与えてくれました。
ジャックブラックは天才ですね。この作品が彼の代表作、出世作であることうなづけます。学園もので、設定に相当無理があるから、どうしても、不自然に思える所を、彼の演技力で、自然に、そしてくさくならないようにしていました。彼は、姿形からはロックから一番遠い存在なのに、ロッカーになりきっている、そのギャップも魅力のひとつ。でも、歌も実にうまい。
競技会で歌ったロック、歌詞も良かった。ロックとは反抗である。いい子でいるのなら、学校に遅刻せずに勉強ばかりして、教師に反抗しなければいい。それは簡単なこと。でも、それで良いのか?自分のやりたいことをがまんして、生きることの意味があるのか?そんなこと言っていました。
教育をしていると、このことの意味痛切に感じます。教師の言うことを聞いて、やることだけをやる、いわゆる真面目な生徒。それで良いのか?教師からすると困るけど、反抗をして自分の主張を言える子。そうするのが、本当の教育?
音楽を通して、子供達のやる気と生きがいを育てる。クラブ活動に一生懸命な先生の気持ちがわかります。一生懸命頑張って、何かを成し遂げることで、子供達と一つになれる、それこそ教師の醍醐味です。
校長先生はなかなか魅力的な女性です。彼女に色気を感じるのは私だけでしょうか(笑)?
私学の校長として、保護者から評価されるために、強いストレスを受ける。そのために、明るい性格が変わってしまってみんなから嫌われていると思い込んでいる。ブラック先生が誘って、一緒にお酒を飲んで、好きな歌を聴くと、自分が開放されます。まだまだ、彼女の感性は死んではいなかった。それが、ラストでのブラック先生の教育活動への理解につながったのでしょう。
子供達もすばらしいですね。個性があって、演奏も、演技もしっかりしている。さすが、厳しいオーディションから選ばれただけのことはあります。何か成績では自信のない子が、音楽によっていきいきとして自信を持っていくのは、見ていて気持ちが良いものです。
優勝することが目的ではない、輝くことが大事なんだ。ブラック先生の言葉、一つ一つ胸に染みます。最初は教育を否定していた、ブラック先生がだんだんと教師らしく言動になっていくのが面白かったです。
最後は親達も自分の子供の才能に驚き、応援をします。ハッピーエンドが良いですね。単なる喜劇ではなくて、感動の名作です。
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