ハチミツとクローバー

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ハチミツとクローバー h19.3.5

 <ハチミツとクローバー>をDVDで見ました。

 主演が<フラガール>とこの作品の演技が認められて、日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞をとった蒼井優です。

 美大に通う5人の若者の青春群像。主人公の竹本(櫻井翔)、竹本が心を寄せる花本はぐみ(蒼井優)はぐみが心を寄せる森田(伊勢谷友介)。先輩に片思いの真山(加瀬亮)、真山に片思いの山田(関めぐみ)と5人それぞれが片思い。その中で自分らしく生きていくという青春物語です。

 さわやかで、すがすがしい気持ちにさせてくれました。純粋な気持ちで生きる、若い人っていいですね(笑)。

 私がこの映画を見たのは、加瀬亮&蒼井優です。

 まずは、加瀬亮。
<それでもぼくはやっていない>のちょっと頼りない青年とその前に見た、<硫黄島からの手紙>の憲兵役の彼がハチミツとクローバーではどんな感じだろうか?と……(笑)。

 彼の演技は、この3つの作品しか知らないけど、それぞれに個性がある役柄をうまく演じていました。彼だと意識して見なければ、彼が演じているとは気がつきません。
ということは、うまいということですよね(笑)。今回は主演ではなかったけど、存在感のある役でした。

 それから、蒼井優。
彼女は日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞をとりましたが、それは、<フラガール>と<ハチミツとクローバー>と<男たちの大和>の演技からであったそうです。

 <男たちの大和>や<フラガール>での彼女の演技はすばらしいものでしたが、
この<ハチミツとクローバー>は見ていなかったのでどんな演技かな?と確かめてみたくなりました。

 彼女の役柄は、美大の1年生で油絵に関しては、天才的な素質をもった女性でした。ただ、素質は未知数でこれから先、伸びることも縮むこともある。それには、精神的な部分が大きいですね。今回も、同じく天才的な彫刻家の森田への思いで気持ちが大きく揺れ、作品ができなくなります。まさしく、思春期の乙女心は繊細でガラス細工のようです。そんな繊細で内気な少女役を見事に演じていました。

 蒼井優を初めて見た時、磨かれていないダイヤの原石を連想してしまいました。
こんな原石誰が見つけたんでしょうか?その眼力こそ恐れ入ります(笑)。

 片思いは経験があるけど、<片思われ>は経験がありません。(自分は何とも思っていないのに、相手から片思いをされる場合をなんて言うんでしょうか?<片思われ>って、勝手に命名してしましました(^o^)?)

 片思われ、男にとったら、こんなうれしいことはないですよね。<据え膳食わぬは男の恥>ちょっと違うかもしれないけど、相手から好きといわれたら、私なら好きになってしまう(^_^;)。今だに経験がないから、一度は経験してから死にたいものです。(もう、遅いかな?)

 でも、片思いは良いですよ。自分勝手な思いこみだけど、彼女のしぐさとか言葉とかが、全て自分と関連があるように思えて……。とっても幸せに感じます。でも、本当は相手はなんの意識も関心もない(笑)。それがわかると辛くなります。

 青春時代の片思いの頃、よく彼女の夢を見ました。夢の中では現実と違って、彼女とは思いっきり話ができ、その時は、親密な関係ができ幸せな気分に浸るのですが、
浮き立つ心で、朝学校へ行くと、彼女はいつもと変わらない(笑)。いや、夢で親しく話せた分だけ、一層冷たく感じるわけです。

 でも、彼女がちょっとでも微笑んでくれたり、片言でも話ができると、天にも登る気分になり、暗い気分が一気に明るくなります。そんな大逆転ができるのは、<片思い>の人以外には絶対にないと思います。

 でも、若いっていいですね。あんな大学生活が、私に一番かけていたことです。あれが青春ですよね。もし、もう一度人生やり直せたら、あんな素敵な青春が経験できるといいのですが……。
 

 

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