アザーズ

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アザーズ h18.10.15

 DVDでアザーズを見ました。あの最後のどんでん返し見事でした。まさに、アザーズ級の驚きです(笑)。私も、すっかりだまされました。

 <裏の裏>は表ですね(笑)。

 1945年第二次世界大戦末期の、英国の田舎での物語。グレース(ニコール・キッドマン)の夫は、ドイツ戦線に出征しいまだ帰ってきません。また、幼い娘と息子は光アレルギーで日光を浴びることができません。また、彼女も神経質で精神的にもそうとう参っています。

 そんな状況の中で、子供を守りながら、大きな屋敷の中で暮らしています。そこへ、以前この屋敷に仕えていたという、3人の使用人がやってきます。この3人がわけありで、最初のどんでん返しです(笑)。


 娘は霊感が強く幽霊を見ます。最初はそれを信じないグレースでしたが、だんだんとそれが真実であることに気がつきます。屋敷に幽霊の家族が住んでいると……。なんとかしなければ…。

 でも、それは逆だったわけです。グレースと子供達の方が死んでいて、幽霊だと思っていた家族の方が生きていた。まさに、死者の側から見た情景だったわけです。この発想が非情におもしろかったです。

 グレースは子供を二人殺し、自分は自殺をしています。どうして、子供を殺したのでしょうか?

 きっと、夫がドイツ戦線に赴き、まだ帰ってこない。そして、田舎での閉ざされた生活、子供の病気、そして、単調で退屈な毎日。そんなストレスから、精神に異常をきたしたのかなと思っています。


 ニコールキッドマンの輝くばかりの美しさほれぼれと見ていました。単に気品のある貴婦人だけでなく、黒いドレスが似合って、なお一層陰のある女性を感じさせてくれました。白いカラスの時の、妖艶な美しさとは違った気品ある美しさです。
 

 

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