バガー・ヴァンスの伝説

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バガー・ヴァンスの伝説(2000) h18.11.10

 ゴルフを通して自分自身を取り戻していく青年の物語。監督・製作はロバート・レッドフォード。出演はウィル・スミス、マット・デイモン、シャーリズ・セロン

1928年、ジョージア州のサヴァンナ。生まれも育ちもサヴァンナであるジュナ(マット・デイモン)は、第一次大戦での悲痛な体験がもとで、ゴルフも恋人のアデール(シャーリーズ・セロン)も捨てて、1人ひっそりと暮らしていた。

 アデールは、大恐慌で自殺した父の意志を継いで、地元にアメリカ最高のゴルフ・リゾートを完成させ、町のために、世紀のゴルフ・マッチを企画した。ジュナは2人のスター・ゴルファーに対して、地元からもぜひに参加者をとの熱き声援を受け引くに引けずに受けることになった。

 しかし自分のスイングを忘れてしまった彼は、なんとかしようと、一人夜中にゴルフの練習をしているが、そこに、バガー・ヴァンス(ウィル・スミス)と名乗る不思議な男が現われ、
5ドルの報酬でジュナのキャディとなり、ゴルフマッチに参加します。

 とにかくウィルスミスが良いですね。演技をしていないような、自然な演技で力みがありません。それがさわやかさを感じさせてくれました。

 シャーリーズ・セロンは美しい。気の強さと弱さの同居する、気品のある女性を見事に演じていました。

 マット・デイモンは知的で陰がある役が合っていますね。

 映画の中のゴルフマッチを見ているだけでも楽しい。実際のゴルフマッチにもああいう劇的なドラマは起こりうるから……。 自分のスイングをとり戻すには、無心になり、フィールドと一体になること。それはバガーがジュナに教えたこと。

 謎の男、バガーはどうして、ジュナの所へきたのでしょうか?偶然かそれとも必然か……?ひょっとしてアデールが秘かに招いたのか(笑)?それとも神の使いか?とにかく、出会いとはこのように奇跡的で劇的なものもあります。

 二人のスターゴルファーもそれぞれ味があって良ですね。いさぎよくマナーが良い、さすが紳士のスポーツです(笑)。そして、ゴルフとは<自分との戦い>である証明のような映画でもありました。
 

 

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