フラガール h18.10.27
フラガールを27日(金)の夜に見てきました。週末の疲れた中でも、見たいと思ったのは
いろいろな人から、この映画の評判を聞いていたからです。そこで、 阿久比のユナイテッドは家から車で20分くらいの所で、ハンカチを何度も確認をして(笑)8時45分からのレイトショーに出かけました。
眠気が心配でしたが、最初から最後まで眠気は一切襲ってこずに、画面に集中し引き込まれていました。途中で寝てしまうかどうかが、私の映画の評価の一つですが、それ以上に、感動的で素晴らしい映画でした。
昭和40年代の福島県いわき市の常磐炭坑での話です。石炭から石油に変わり、炭坑は廃坑の危機にありました。会社はその危機を打開するために、石炭を掘ることによって出る豊富な温泉に注目し、<常磐ハワイアンセンター>を作ることを決意します。
その目玉と考えたのが、炭坑の娘たちによるフラダンスです。素人ばかりの娘たちを指導するために、東京からフラダンスのプロが招かれます。彼女の名は平山まどか(松雪泰子)で、SKDのトップダンサーでしたが、母の借金のために、都落ちします。
彼女と炭坑の娘たち(フラガール)とのふれあいがこの映画のメインです。 会社のため、町のため、親や友達のために引くに引けない立場に追い込まれたフラガールたちの
必死の努力が実って大成功を収めます。
私はこの映画はミュージカルだと思います。それは、和製の<コーラスライン>です。
踊り手一人一人に人生があり、その人生のために踊る。全くの素人の踊りが、だんだんとうまくない、最後に見事な大輪の花を咲かせます。その感動はコーラスラインを彷彿とさせます。
涙が映画の半ば当たりから、じわりじわりと出てきて止まりません。大泣きというよりも、秋の涙にふさわしく、しっとりと心に浸みるものでした。
泣かせどころを心得ていて、次はきっとこう来るだろうと思った通りになっても、なぜか泣けてします(笑)。
特に、電車の中にいる先生に、生徒達がフラダンスの手話で愛していることを伝えるシーンは……。
感動の秘話ということで、泣かせようと、どうしても臭くなってしまうけど、それをしっかりと支えていたのは、松雪泰子のうまさです。誰かさんが言ったように、松雪泰子に惚れました。彼女の演技光っていました。そして、踊りは鳥肌が立つような素晴らしさで感動をしました。どのくらいの練習をしていたのでしょうか?
松雪泰子だけでなく、岸部一徳や富司純子などのベテランの渋くて確実な演技がこの映画を支えていました。
この映画は、平山まどかの成長の記録でもあります。最初の自暴自棄で人間的にも未熟な彼女が、純真で一途な炭坑の娘たちに影響をされて、一緒に成長をして行きます。
社長(岸部一徳)から<いい女になったなあ〜>と言われますがその通りだと思います。
また、フラガールのリーダー、紀美子役の蒼井優の笑顔が最高に可愛かったです。
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