みんなの家 h18.11.3
みんなの家をDVDで見ました。まったく、予想外の展開でびっくりでした。私はこの映画に対する知識はほとんどなく、あるのは、題名からのイメージと三谷幸喜の作品であるということだけでした。そんなわけで、ドタバタの喜劇を想像していましたが、それが全く裏切られました。それも、ものすごく良い方に……(笑)。
明るく元気にさせてくれる映画でした。<お葬式>をちょっと連想させるような、人間ドラマ。どこかでおこっていそうな話です。
普通の夫婦にとって、家を造ることは、一生に一度の大仕事です。土地の問題やローンの問題など建設までの段取りも大変で、家が建てられる人は、やはり恵まれた存在なんでしょう。
この映画は、妻の後輩に当たる家具デザイナー(唐沢寿明)のデザイン重視と妻の父親の大工(田中邦衛)の実用重視が真正面からぶつかり夫(田中直樹)の優柔不断ぶりも重なって大混乱をします。
でも、結局二人の目指しているものが、手作りの大切さや手間をかけることの必要性であり、共通の認識を持っていることがわかり、最後は良い家作りのために協力をします。
玄関のトビラを内開きにするのか、外開きにするのかでこの二人もめていました。ここが二人の考え方の原点だから、お互いに譲りません。
確かに日本の家に内開きの玄関ドアはあまりありません。それはひとえに、日本の玄関が狭いためで、内開きにしたくても、できなかったからです。
本来は、雨仕舞いやプライバシーのことを考えると内開きの方が良いわけです。でも、映画では知らぬ間に、外開きにされてしまいます。(笑)
ちょい役だったけど、超こだわりのバーテンダー真田広之、その客の戸田恵子、神主に香取真吾。また、中井貴一、明石家さんま、布施明など豪華な顔ぶれで楽しませてくれました。
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