蒼き狼 地果て海尽きるまで h19.3.18
日曜日に<蒼き狼>を見てきました。半田コロナで2時40分からのものを見たのですが、結構お客さんが入っていました。半田コロナはいつ行っても混まない映画館なのでちょっとびっくりすると同時にこの映画の人気の高さと大ヒットの予感がしました。
3時間近い映画でしたが、中だるみもなくず〜と画面に引きつけれて見入ってしまいました。戦闘シーンばかりでなく、親子、夫婦、友情などの要素を十分に加えたのが良かったのでしょう。私的には☆3つ半で、お奨めの映画です。
チンギス・ハーンのことはほとんど知りません。この映画だけの知識ですが、出生の秘密を含めて魅力的な男です。その強き英雄を反町隆史が実にうまく演じていました。武力によって英雄になった男を演じると、どうしても、オーバーアクションになり
くさい演技になりがちですが、それを抑え気味に演じたことが良かったと思います。
12世紀のモンゴル。その頃のモンゴルでは、大小様々な部族が闘争を繰り返していました。そんな時、モンゴル族の正当な流れをくむ、ボルジギン族の長男としてテムジン(反町隆史 後のチンギスハーン)が生れます。
彼の母親は、父親がメルキド族から奪ったもので、彼の出生には大きな秘密があり、その秘密故に、父親の死後苦難の道が待っていました。
しかし、その苦難を乗り越えて、力強き青年となったテムジンは、カリスマ性を備え、部族をまとめるとともに、次第に勢力を拡大していきます。
彼が妻と選んだホルテ(菊川怜)も、テムジンの母と同じような過酷な運命が待っていました。それは、メルキド族が復讐のために、ホルテを奪って行ったからです。すぐにも奪回をしたかったテムジンですが、その力がなく悔しい思いをしていましたが、
ようやく、他の部族の力を借りて、半年後ホルテを奪還することができました。しかし、その時ホルテはメルキド族の子供を身ごもっていました。
望まれずして生まれてきた子供は母親とホルテの必死の説得のため、死こそ免れることができましたが、テムジンがつけた名前はジュチ(よそ者)でした。
テムジンは自分と同じ境遇である、ジュチを許すことができず、ことあるごとに辛くあたり、戦略的に重要であるが、厳しい任地を与えます。 それにじっと耐えるジュチ。
幾たびかの戦いの後、モンゴル全土を統一したテムジンは、チンギスハーンとなってモンゴルに君臨します。でも、それだけに満足せずさらに領土拡大をねらう彼は、
北方の蛮族を撃つために、任地からジュチを呼び戻します。
しかし、ジュチは病気を理由にそれに応じません。それは自分に対する反逆だと確信したハーンは、それを確かめるために、彼の任地に駆けつけますが、そこには敵の毒矢に撃たれ、瀕死の重傷で伏せっているジュチがいました。
ハーンは自分の疑いに恥を知ります。 そして、ジュチの父親への熱き思いを知り
亡骸に涙をもってすがるのでした。このラストの、死を悼むハーンの姿には感動し涙があふれてきました。
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