ハッピー フィート h19.3.10
ハッピー・フィートを見てきました。ペンギンの子ども達、メチャ可愛かったです(*^_^*)。アニメは基本的には見ない私ですが、今回は予告編で、愛らしいペンギンの子供が、楽しいそうにタップを踊る姿にひかれ、どうしても見たくなりました。
これは、もうミュージカルの名作である<キャッツ>や<ライオンキング>と同じく、動物を主役としたミュージカルですね。この作品は、今年度のアカデミー賞の最優秀<長編アニメ賞>をとりました。
ストーリーも、落ちこぼれの皇帝ペンギンの子供がその逆境を乗り越えて、ペンギン世界の危機を救うというものです。これは人間の世界にも通じることで、ラストシーンでは感動して涙が出ました。
2時間の映画でしたが、飽きずに最後まで楽しませてくれました。私的には、★は3つ半です。動物が好きな人、ヒップホップの好きな人にはお薦めの映画です。
それにしても、あのペンギンの繊細でクリヤーな画像はどうしたら出るのでしょうか?それにまず感心させられました。それは、実物以上にペンギンを感じさせるもので、ぬいぐるみを実際にさわっているような、フワフワ感さえ感じました。
南極に住む、皇帝ペンギンの生態を描いたドキュメンタリー映画<皇帝ペンギン>を見ていたので、それと重なる部分がいくつかありました。例えば、オスとメスが求愛の末結婚をしてたまごを産みます。そのたまごを冬の間温めるのはオスの役目、メスは家族のために、魚を捕るために、遠方まで一冬かけて行きます。
その間、オスが卵を自分のお腹で温めるのですが、何しろ猛烈な寒さなので、それを防ぐために、集団になって風をさえぎりながらたまごを温めていきます。皇帝ペンギンの集団は、暗黙の約束として、その寒風をさえぎるための位置を、皆が公平になるように、交代をしていることに感動をしました。
温めていたたまごを誤って落としてしまうことから、普通とはちょっと変わった皇帝ペンギンの子供が生まれます。その名をマンプルと言い、普通の皇帝ペンギンと違うのは、音痴であること、足がばたばたしていることです(笑)。
この映画の中の皇帝ペンギン達にとって、一番大事なことは、自分の声で<心の歌>を歌えることです。それによって、彼らは愛のパートナーを見つけ、結婚し、たまごを産みます。
マンプルはその歌が音痴で歌えません。でも、その代わり、誰にもまねできないタップダンスの名人ですが、皇帝ペンギンの世界では受け入れられません。
そんなマンプルが他のペンギン集団と触れあって、大事な友達を見つけたり貴重な体験をする中で、自立をしていく物語です。
そして、自分たちの種族の危機を救うために立ち上がります。自分たちを苦しめているのは、仲間内でエイリアンと呼ばれている<人間>だと気がつきます。人間は、ペンギンが食べる魚を大量にとっているので、ペンギンの食べる魚がありません。これを何とかしたいとマンプルは考えます。彼は、得意のタップで人間の心をとらえ、ペンギンを救います。『ダンスはペンギンを救う』です。
なつかしい曲が一杯流れてきて、自然に体が動いて足がリズムをとります。アニメ画像の質感もさることながら、ダンスはさらにすごい。この華麗なダンシングペンギンの動きは、“タップの神様”セヴィアン・グローバーの振付をキャプチャーしたものだそうです。
また、声優が凄いです。ヒュー・ジャックマン、ニコール・キッドマン、イライジャ・ウッド、ロビン・ウィリアムスと、吹き替え版が多い中、頑張って字幕版で見て本当に良かったです(笑)。
|