今村昌平

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今村昌平 h19.4.25

 <今村昌平>についてのDVDを見ました。良かったです。私は彼の作品はほとんど見ていないと、思っていましたが、このDVDを見ていて<復讐するは我にあり><楢山節考><うなぎ>と代表作を見ていることに気がつきました。

 ただ、その作品を見ている時には、そんなに凄い作品という感覚をもって見ていなかったので、忘れている部分がほとんどです。でも、このDVDによって、今村昌平監督の偉大さすごさを知ることができました。

 スコセッシ監督の今村昌平に対する思い入れは相当なものですね。師と仰ぐというだけあって、ものすごく今村のことを研究し、よく知っていますし、理論的に鋭く分析をしています。彼の話を聞いていると、この監督の偉大さと映画のすごさがわかります。

 これはどうしても「日本昆虫記」(1963年)を見なければなりません(笑)。この映画は私の中学時代に話題になった映画だから、題名は知っていたのですが、内容はほとんど知りませんでした。人間(庶民)のしたたかさ、図太さみたいなものを描いている作品だそうで興味のある題材です。

 それから、今村が自分の作品のために徹底的に取材をして、真実を追求していく姿勢に感動しました。作り物、偽物が嫌なんでしょう。生きた人間の生々しい真実の姿を描きたかったのだと思います。

 こんな今村の映画はとても興行的に良いわけがない、借金の山だった。それを影で支えている奥さん、アニメの下絵を描くことで、今村を食わせていたそうです。生命力のあるたくましい女性で、彼の描く女性は、彼女の影響かもしれません(笑)

 ディパーテッドは「復讐するは我にあり」の影響を受けたそうですね。そういわれれば、そんな気もしてくるのですからおかしなものです。この映画は若い時映画館で見ましたが、緒方拳が主演した、そのことだけが印象に残っています。楢山節考もそうですね。
 

 

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