ディパーテッド h19.3.9
9日金曜日の仕事が終わってから急いで行きました。
本年度アカデミー賞の最優秀作品賞をとったので、なんとしても映画館で今見ておきたいと思っていた作品です。風邪やなにやかやで見られなかったのですが、9日(金)が最後という、半田コロナで仕事が終わってから見ることができました。
とにかく面白い映画で、手に汗握り、ずっ〜と画面に集中させられました。本当に、見て良かったです。
私的には、☆は4つで、お奨めです。ジャックニコルソンが怖くデカプリオがうまかったです。
2時間半を超える映画だったけど、少しも長いとは感じなかったです。ずっと画面に引きつけれて、退屈をするとか、単調だなあ?と思うことが一度もありませんでした。
ある意味では緊張の連続で、疲れるはずですが疲れなかったのは、作品の面白さのせいです。どうなっていくだろう?というストーリーの不透明性もよかった。
ボストンの暗黒街のボス、コステロ(ジャック・ニコルソン)を何としてでも起訴し、組織を壊滅させたい州警察は、優秀な警察学校卒業生のビリー(レオナルド・ディカプリオ)をコステロのねずみとして送り込り、潜入捜査をさせます。一方、コステロも自分の身を守るために、自分の息子のように育てていたコリン(マット・デイモン)を州警察にねずむとして送り込みます。この全く逆の立場になった、二人のねずみの暗躍を描いています。
ディカプリオはうまいですね。今回のアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされていたから、この映画での演技が評価されたのでしょう。アビエーターよりも数段良かったと私は思いましたが、アカデミーの方は今回もダメでした。実力のある役者だから、いつかその日がくると思います。
コステロにねずみの存在がわかって、自分の身に危険を感じた時からの、ビリーの表情の変化がうまかった。だんだんと精神的に追い込まれて行く、ばれないようにするにはどんな命令にも従わざるを得ない、でも、自分は人を殺すことができない、そのジレンマがよく伝わってきます。
自分は、いつまでこんなことをしているんだろう?という自問自答。自分の意志と反して、悪に手を染めていく、でもそれは仕事である……。その精神的なせめぎ合いの中で、精神科医を訪ねます。
それに対して、同じような立場に立たされる、コリン(マット・デイモン)の冷静でクールな対応がきわだっていました。本当の悪なのかもしれません。彼の彼女に対する愛はほんものだったのでしょうか?そう信じたい気持ちです。
ジャックニコルソンの巨悪は見事です。本当に憎たらしい役だけど、存在感が抜群で、圧倒的な迫力で悪を演じています。何をするかわからない底なしの怖さと、憎めない人の良さみたいなものも感じさせる複雑な役どころです。
ラストシーンの緊迫感とそして意外な展開の連続。息つく暇もありません(笑)。
精神科の女医をめぐる、ビリーとコリンとの3角関係。これがちょっと???だったかな……?
彼女は警察に勤めている精神科の女医。コリンがまず彼女に惚れ、同棲をする。その後に、ビリーが精神的なストレスのために相談にきて一線を越える。結婚をしているわけではないから、問題はないといえばそうだが、同棲をしてラブラブの最中だから、ちょっと安易過ぎる気がして納得できない。どうして、そうなって行ったのかという、もう少し深い突っ込みが必要だと思う。さらに言えば、彼女ではなくて、もっと魅力的な女性にしてほしかった(笑)。
2002年の香港映画『インファナル・アフェア』のリメイク版ということはあまりにも有名。この作品の評価も高いので、一度見てから判断をしたい。
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