ラブソングができるまで

映画の目次へ 

 

ラブソングができるまで h19.5.20

 文句なしの楽しい映画でした。私的には☆3つ半で、今までにない発想の、ミュージカル風のラブストーリーといった所でしょうか。

 映画を見る時は、自然に耳に入ってくる情報以外は、できるだけシャットアウトして、映画に対してまっさらな状態で見るように心がけています。ただ、これは今の時代なかなか難しいのですが……。

 そのためこの映画の題名を聞いた時、二人でラブソングを作るなんて全く想像していませんでしたそうではなくて、私はラブソングのような甘く素敵な二人が恋をする物語だと思っていました。

 80年代の人気グループ”pop”のボーカルだった、アレックス(ヒューグランド)は、今や人気は落ち目、懐メロのファンを頼っての営業ばかりのむなしい日々を送っていました。

 そんな時、自分のファンだと言う、今や人気絶頂の若き歌姫から作曲の依頼がありました。これは再び世に出るチャンスだと思ったアレックスは、さっそく曲作りに精を出すのですが、思うような曲ができません。

 そんな時、自宅の植物係のバイトをしているソフィ(ドリューバリモア)が現れます。そして、彼女に一瞬にして作詞の才能を見たアレックスは、なんとか説得をして二人で曲をつくることを始めるのですが…。

 今までに聞いた有名な曲があるわけではないのですが、なぜかなつかしくて自然に心に浸み、足はリズムを打ってしまいました。ヒューグランドの味のある歌声、そしてあのセクシーでコミカルな腰を使ったダンス、それは必見です。

 ソフィ役のドリュー・バリモアの存在感はやはり凄いですね。ETの子役として有名になるが、その後アル中、麻薬におぼれ、それを克服して再起。少し太めですが何とも愛嬌がある笑顔が可愛くて、彼女の人の良さがよくでています。

 この映画、ソフィの身の上話が入ることで、映画に深みが増してきました。

 スターとの恋、ソフィが遊ばれているのでは?と思うのは当たり前。それをぬぐってくれたのは、彼の誠実さ。そしてそれはヒュー・グランドの持ち味です。

 そして、ラストシーンは定番ですね。必ずこうなる、いやそうなってほしいと願っていました。
 

 

上に戻る