白夜

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 この映画を耽美主義の観点から見ると、ラストシーンの、白い雪が積もった街の風景かな(笑)?マストロヤンニは若くて良い男だけど、それ以上ではないからね……。

 この映画からは、精神的なものを強く感じました。一目惚れし、自分の人生を変えてしまった男。その男が一年待ってくれと言う、そしてそれを黙って待つ女。その二人の愛の隙間に入ろうとする男。二人の男の間を行き来する女心。

 一度は彼女の心をとらえたと思うのだが、すぐにそれは元に戻ってしまう。女心の不思議。

 好きな人がいる女性の気持ちを変えることの難しさを感じました。私は、過去よりも現在、そして未来を重視したいのですが……。過去を縛り付け、現在と未来をそれで生きようとする。結果的には、昔の彼が戻ってきたけど、私は、その彼を捨てて、今の彼と一緒に行ってほしかった(笑)。

 彼女を黙って行かせた彼のやさしさ、せつなさが白い雪の風景にとけ込んで、一層悲しくさせました。
 

 

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