彼女を見ればわかること

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彼女を見ればわかること h18.12

<彼女を見ればわかること>という映画をDVDで見ました。

 オムニバス形式の5編からなるドラマで、それぞれ関連がないと思わせておいて、意外な人物でつながっているという種明かしが最後にあります。

 第一話に出てくる、グレン・クローズは<ガープの世界>や<危険な情事>でのうまい演技が印象に残っていますが、今回も味のある熟年の女性を好演していました。彼女は介護の必要な痴呆症の母と二人暮らし、現在は離婚をして、仕事仲間である医者に好意を持っています。ただ、その関係が彼女が考えているようにはうまく進んでいない。彼からの電話をいらいらしながら、待っている時の表情が何ともうまいです。母親の介護のために自由はない、でも、女の部分は捨てていないわけです。

 そこで彼女は、自分の恋の行方を占ってもらうために、自宅にタロット占い師(キャリスタ・フロックハート)を呼んで占ってもらいます。

その占い師になるのが、あの<アリーマイラブ>のアリーでした(笑)。私はこの弁護士を扱ったドラマが大好きで、夢中になって見ていたことを覚えています。その占いで、彼女の性格や運勢をずばっと言い当て<まだ知り合っていないけど、年下の彼と出会い>があるとの予言をします。このことが、ラストへの付箋です。

 女性を主人公にした映画が少ないと<デブラ・ウィンガーを探して>の女優たちが嘆いていましたが、まさに、この映画こそが女性映画ですね(笑)。

 5編とも、女性が主役でした。1作目、グレングロース、2作目、ピアノレッスンのホリー・ハンター3作目、アリーマイラブのキャリスタ・フロックハート4作目、「サイダーハウス・ルール」のキャシー・ベイカー(サイダーハウスルールでは看護婦をやっていました)5作目、キャメロンディアス

 なかなかの女優揃いで、中年の女性の複雑な心境を見事に描いていて、堪能させてもらいました。
 

 

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