モンスター h18.12.7
シャーリーズ・セロンの変貌ぶりが話題の映画で、どのように変貌したかを確かめる目的で見ました。
アメリカ初の女性連続殺人犯で、「モンスター」と呼ばれた女性アイリーン・ウォーノス(シャーリーズ・セロン)を描いた作品です。
主演のシャーリーズ・セロンはこの作品でアカデミー主演女優賞を獲得しました。
映画の役作りのために、やせて美しく見せることは、女優にはよくあることだが、逆に太ってそれも見苦しくさせるのは珍しい。さらに、眉毛をそり、義歯をつけ、顔をざらざらにすることで、セロンが出ていることを知らない人は彼女とは全く気づかいだろう。
アイリーンは気がついた時から、売春婦として暮らしてきた。学歴も家庭もお金も何もない彼女にとって、それが唯一の生きる術だった。そんな彼女にも夢があり、<いつか、人に認められたいという>ことだった。でも、現実は厳しく、実際はだれも彼女を必要とはしなかった。その虚しさから、死んでやろうと何度も思った。
そんな矢先、死ぬ前に入ったバーでセルピー(クリスティーナ・リッチ)と出会った。彼女の両親は離婚して、さびしい思いをしていて、友達がほしかった。そんな二人はいつしか意気投合して、一緒に暮らす計画を立てます。
セルピーと一緒に暮らすために、売春婦から足を洗い、まともな仕事を見つけるために、必死に職を探す彼女が哀れだった。世間知らずで、自分の置かれている状況がわからず、弁護士か秘書になろうと面接をする。自分の学問のなさ、学歴のなさを理解できず、面接官に意地悪をされていると思ってしまう、そんな彼女があまりにも惨めで可愛そう。そして、結局元の売春婦に戻ります。
この映画で驚いたのは、アメリカの売春事情です(笑)。車社会のアメリカらしいが、車で客を拾い、車の中でセックスをする。日本のようなラブホテルはないみたいですね。
最初の殺人が、客から暴力をふるわれ、死の危険があり、やむを得ないものであったが、だんだんとお金と車のために殺し、殺人の重さを感じたくなる。それが恐ろしい。
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