8月のクリスマス(日本)

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8月のクリスマス h19.8.16 DVD

 8月のクリスマスを見ました。
以前に韓国版の8月のクリスマスを見ましたが、
この映画はそのリメイク版です。

 内容は韓国のものとほとんど同じですが、
主人公の恋人の仕事が婦人警官から
小学校の先生に変わっていました(笑)。

 とにかく良い映画です。
心が洗われると同時に
どうしようもなく切なくなる映画で、
涙なくしては見られません。
朔太郎は、韓国版同様大泣きでした(笑)。
で、朔的には☆3つ半でお薦めです。

 街の写真屋である青年(山崎まさよし)は
不治の病の為に余命幾ばくもないこと知っています。
ただ、このことは家族にしか話していません。
死んで行く自分のことを思うと
「相手を悲しませたくないから恋はしない」という、
彼はそれほど優しい男です。
そんな彼に恋もろくにしたことのない
純な小学校の先生(関めぐみ)が現れます。

 彼女は臨時採用の教師ですが、彼女なりに一生懸命に頑張っています。
彼女はしだいに彼に惹かれて行きますが、
彼が死の病であることは知りません。
この心のすれ違いが切ないです。
そんな二人のピュアな恋を描いた作品です。

 自分の死を受け入れ、静かに死んで行こうと思っていた彼、
もう恋はしないと決めていた彼の元に彼女は現れます。
自分の病のために、恋はしないと決めていた彼は
最初は距離を置いていたけど、彼女の気持ちがわかり、
だんだんと惹かれていきます。

 彼女の輝く太陽のような存在を愛し始めたことから、
初めて「長く生きてみたい」と心から思います。
生きたいと思っているのに、生きられない彼の辛さが胸に浸みます。

 彼女にとって彼は兄のような存在
それが、いつしか恋に変わって行く。
でも、はっきりと思いを告げることができない。
そして、彼の気持ちも伝わってこない
そんなもどかしさの中で、
彼の元を離れ、遠くへ行かなければならない運命がきて、
決断を迫られます。

 結局二人は結ばれなかったけど、
ラストのあざやかなシーン
(写真屋のショーウィンドーに彼女の写真が
飾られていたこと)
で彼女の明るい未来が見えた気がして、
心を癒してくれました。

 山崎まさよしは歌手としてのイメージが強いけど、
俳優としてもうまいですね。
主人公の、人が良くて、やさしい青年を力まずに
淡々と演じ、時には激しい心の葛藤も見せてくれました。
エンディングに流れた彼の「8月のクリスマス」が良かったです。
この歌の分だけは、確実に韓国版に勝っていた気がします(笑)。

 相手役の関めぐみは決してうまいとは言えないけど、
純で初々しい感じが出ていて、好感が持てました。
彼女は「恋の575」の時以来です。

 韓国版はもっといいですよ
一度見てください、お薦めです。
 

 

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