ボルベール(帰郷)

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ボルベール(帰郷) h19.9.1 ミリオン座

 「ボルベール(帰郷)」をミリオン座で見てきました。
どんな苦難・苦労も乗り越えて行く
たくましくて強い女達の物語でした。
俳句、小筆の後で、寝てしまうかな?と心配していましたが、
一切眠気が来ずに、画面に集中できました。

 ただ、題材が朔太郎にはちょっと刺激が強かったかな(笑)?
というわけで、☆は3つです。

 この映画2006年度の、カンヌ映画祭で最優秀脚本賞と
最優秀女優賞を受賞した作品でスペインが舞台です。

 主人公のライムンダ(ペネロペ・クルス)は、
わけあって故郷を離れ、夫と娘と慎ましやかに暮らしていました。
夫は、ぐうたらで失業中でしたが、
夫の分まで頑張って働くという気丈な女でした。

 彼女と娘、そしてライムンダの姉の3人が久しぶりに
帰郷することから、物語が始まります。
彼女の両親は5年前に山火事でなくなり、
それが原因で惚けてしまった伯母が一人だけ残っていました。

 ある日、血のつながりはないとはいえ、夫が娘に手を出し
娘に殺されてしまう事件がおきます。
それを娘から聞いたライムンダは、
夫は自分が殺したことにして、死体を始末します。

 そんな時、故郷で伯母さんがなくなり
帰郷して葬儀に姉が出たことから、
いろいろな秘密が明らかになっていきます。

 不倫、殺人、放火、癌、家出、近親相姦と
彦丸風にいえば、<不幸の宝箱や〜>の状態です(笑)。
それでも、強く生きていく女たちのたくましさ、
強さが印象に残った映画でした。
男なら、そんな精神状態は絶対に耐えれません。

 ペネロペ・クリスの魅力全開と言った作品です。
カンヌ映画祭で最優秀主演女優賞をとったことが
十分にうなづける作品でした。

 彼女の胸の谷間、腰のラインは男なら必見ものです(笑)。
気丈で強い女、でもやさしさも合わせ持っている
そんな複雑な役ライムンダを熱演していました。
彼女が劇中で歌う、タンゴの名曲<ボルベール>が哀愁を誘います。
 

 

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