ダージリン急行 h20.3.29 ミリオン座
たまには名古屋で映画を見たい、でもせっかく見るなら、
名古屋でないと見られない映画はないかと、
いろいろと探していたら、
ミリオン座の<ダージリン急行>が目にとまりました。
この作品を見た人のカキコを見ると、
良い作品であることがわかったので、これに決めました。
こんな良い作品に偶然巡り会えたことを思うと、
つくづく運の良い男だと思います(笑)。
朔的には☆は4つで超お薦めです。
深い味わいのある作品で、時々ふっと笑わせるユーモアがあります。
いろいろな場面での映像の遊びにセンスの良さがあり、
監督の力量を感じます。
<リトルミスサンシャイン>のインド版だとの
カキコがありましたがなるほどです。
ロードムービー、家族の絆、そして独特のユーモアと
共通するものは多いですが、この作品よりももっとインパクトが強く、
しっかりと心に残っています。
どこの国の映画なんでしょう?
フランス、アメリカ?
でも、インドのことがよくわかり、
インドの雰囲気に十分したれる作品です。
景色だけでなく、祭りや葬式、庶民の暮らしぶりなどがわかり、
雑多でワクワクさせる活気のある国インドを、
しっかりと伝えています。
ダージリンとは、インドの西ベンガル州、
ダージリング地方の中心都市で人口は10万です。
ダージリン急行とは、オリエント急行のような特急で、
個室があり、インドの都市と都市を結んでいます。
笑ってしまうのは、主人公3人が
とにかく走って走って電車に乗ることばかりだったことです(笑)
この急行に乗り合わせた3人の兄弟は、父の死後一年間絶交状態、
それを解消し、さらに家出をした母親を捜す旅に出る。
それはなくした家族の絆を取り戻す旅である。
長男のフランシスは何でもしきりたがり屋、
今はバイク事故のために顔中が包帯だらけ。
次男のピーターは妊娠した妻と離婚したがっています。
三男のジャックは売れない小説家でやたらと女に手が早い。
この個性豊かで全く性格の違う兄弟が、
けんかをしながらも旅を続ける中で、
なんとか心の絆を取り戻していく物語です。
導入で『ホテル・シュヴァリエ』の短編があります。
観客には全く予想外のことで、どうなるかと思って見ていると、
これが後に深くつながって行くわけです。
この作品もなかなか味があり面白い作品です。
ここに謎の女として、ナタリーポートマンが出てきます。
二人は謎の関係で、何とも不思議で面白い空気です。
ポートマンのきれいなヌードが見られるのもお得です(笑)。
急行電車に乗っての旅で、いろいろなエピソードがある。
この電車の女性の従業員との情事や、
川に流されそうになる子供達を助けたり、
その縁で、葬式に立ち会ったりと……。。
これはフランス映画ではないのか?
ハリウッド映画ではこんな作品はなかなかできないものです。
それほど大きな出来事があるわけではないけど、
日常的で些細なことを、独特の表現力でうまくつなげていき
観客を飽きさせません。
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