エリザベス・ゴールデン・エイジ

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エリザベス:ゴールデン・エイジ
 h20.2.17 阿久比ユナイテッド

 イギリスの黄金期を築いたエリザベス一世のもの語り。
日本なら、さしずめ信長、秀吉、家康のように
何度もドラマかされて、英国ではおなじみなんでしょうが、
日本人である私には、今イチピンとこないものがある。

 スペインの無敵艦隊が破れ、イギリスの時代になる。
これは有名な話だから、その事実は知っているが、
内容はほとんど知らない。
その当時は制海権を握ることが世界の覇者となることであるが、
ただ、この映画のような一つの戦いの敗北で、
スペインの力が落ちたわけではなくて、
そこには時代の大きな時代の流れ、
沈む行く国と昇り行く国との力の逆転がある。
また、経済的なことだけでなく、キリスト教国の間での
カトリック(旧教)とプロテスタント(新教)の戦いであり、
プロテスタントの勝利で、古い形式的な宗教観が退けられ、
新しい秩序が生まれて行った時代でもある。

 映画を見る時は、つくづくそのタイミングが大切だと思う。
今回は、やや疲れぎみでやっと迎えた日曜日、
それも昼食を腹一杯食べた後だったので、
映画を見る前から、眠気が襲ってきたらどうしようか?と
思っていた。
案の定、少しうつらうつらしてしまった(笑)。

 ほとんど映画を見ていたけど、
でも、ふーと意識が遠くなる瞬間もあった(笑)。
ああ、今寝ることができたらどんなに気持ちが良いかと、
思いながら、眠気を我慢したものである。

 宮廷の中の人間関係に終始し、動きがなく、やや単調であったのも
眠気が襲ってきた原因の一つである。
ただ、エリザベス女王になった、
ケイトブランシェットの演技がすばらしく、まさに女王になりきっている。
主演女優賞は逃したが、ノミネートされるだけの演技はしていた。
でも、映画の内容はどうかな?
ウトウトとしてしまったことを考えると
朔太郎的な評価は、今回はパスです(笑)。

 バージンクイーンとして有名なエリザベス一世は
25才でイングランドの女王として即位した。
父国王の娘ながら私生児と言われ、プロテスタントを支持していたが、
国内にはカトリック派が半分をしめていた。
そのカトリック派のとらわれの身である、
スコットランド女王を使って陰謀を企てる国内の反乱分子
されに、それを利用するスペイン。

 そんな不安定な国をまとめ、ヨーロッパ列強の圧力をはねのけて、
イギリスの黄金期(ゴールデンエイジ)を築く。
バージンとは結婚をしていないという意味で使われているみたいであり、
決して男嫌いではない、その証拠に、彼女にも好きな男ができて、
その男との恋も描かれている。
彼は船乗りであり、冒険家であり、女王の庇護のもと、近衛隊長にまでなった。

 でも、彼は女王の美しい侍女に恋をして、
妊娠をさせ、女王の許可なく二人は結婚をしてしまう。
それに怒った女王によって、二人は引き離され、彼は投獄をされる。

 しかし、時あたかもスペインの無敵艦隊が、
イギリスをたたきつぶすために迫ってくる。
それを破るために、国をまとめるためて戦うべきだと知った女王は
彼を許し、彼の活躍によって、無敵艦隊を壊滅させる。
 

 

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