ガタカ テレビ1/13
映画の好きな友達の影響で、ジュード・ロウの出演作をいくつか見ました。
例えば、リプリー、スターリングラード、A.I.、ロード・トゥ・パーディション
コールド マウンテン、クローサー、ホリデイ等です。
その話をしたら、ジュード・ロウが一番良いのは、
断然「ガタカ」だと言われました。
それからこの作品を見ようとレンタル店に行くたびに探していましたが、
なかなか見つからず、あきらめていたら
テレビでやるということを知り、ラッキー!!と思って見ました(笑)。
ジュード・ロウ云々は別にして、まずこの作品が素晴らしい。
ストーリーもよくできていて、どう展開していくかも予想がつかないし、
主人公の心理描写もうまく描かれていたり、
はらはらドキドキのシーンも何度もあり、
さらに、わかりやすく、何よりもハッピーエンドのラストが良かったです。
(あれをハッピーエンドというのかは、人それぞれですが‥‥)
お薦めです。
地球の近未来。
遺伝子工学の進歩で、優秀な遺伝子のみを持った人間(適正者)が
人工受精で生まれるようになる。
その結果、普通に生まれた子供(神の子と呼ばれる、不適正者)と、
2種類の人間ができ、新たなる格差社会となっている。
だからといって、全員が人工授精で子供を産むのではなくて、
夫婦の愛の結晶として生まれてくる人間も多くいる。
(ここらあたりが面白い)
能力から言えば、絶対に勝てない不適格者なのに、
努力し挑戦することで適正者に勝っていく。
この映画はそんな弱者に勇気と希望を与えてくれる物語でもある。
神の子として生まれたフリーマン(イーサン・ホーク)は、
生まれつき心臓に疾患があり、30歳までの命とされた。
それを嫌った両親は、弟には遺伝子を操作し人工授精で産む。
フリーマンは弟に劣等感を持つが、人一倍の努力と情熱で
弟に勝つ努力をする。
彼の夢は宇宙飛行士となるために
「ガタカ」(宇宙飛行士の養成する会社)に入り
宇宙に飛び立つことである。
しかしこの「ガタカ」に入るには、厳しい試験があり、
優秀な遺伝子を持った、適正者でなければならなかった。
そのため彼は適正者モロー(ジュードロウ)と
契約を結び、彼になりすます。
モローは超エリートの水泳選手であったが、エリート故に挫折し、
自殺して半身不随になる。
モローの尿や血液をうまく使って「ガタカ」に入り、
3年後いよいよ金星への出発が間近に迫った時
彼の上司が何者かによって殺される。
この殺人事件の捜査によって、
彼が不適格者であることがばれるかもしれない。
果たして彼は宇宙に旅立つことができるのか?
フリーマンの恋人して、
ガタカの局員アイリーン(ユマ・サーマン)が出てくる。
彼女は不適正者であるが、彼女を認め愛してくれたフリーマンは
適正者だと信じていた。
それが、別人であり自分と同じ不適正者であると分かった時、
彼女は微妙な心境となるが、最後には愛は勝った。
捜査官に意外な人物が登場し、最後まで目が離せない。
ジュード・ロウは、ある意味では主役を上回るような存在感があり、
知的でエリート故の悩みを抱えている、青年を好演していた。
彼は、どんな役でもこなせる役者である。
でも、モローは何故、自殺をしたのかな?
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