ヘンダーソン夫人の贈り物 h20.3.5
第二次世界大戦前夜、夫に先立たれ未亡人となった
ローラ・ヘンダーソン(ジュディ・デンチ)は、
ロンドンの劇場を買い取り、
支配人としてヴィヴィアン・ヴァンダム(ボブ・ホスキンス)を雇います。
優秀なヴァンダムによって劇場は連日の盛況でしたが、
しだいの他の劇場に押されて客足が遠のいて行きます。
この危機に、そこでヘンダーソン夫人は、
劇場で”女性のヌード”を見せる案を考え出します。
ヘンダーソン夫人とヴァンダムとのかけひきが、
漫才のようなで楽しい。
夫人は秘かに彼に恋をしているが、
ある日彼が既婚者だとわかった時の失望と嫉妬が可愛いく、
デンチの名演技が光ります。
女性の裸がまだ許されていなかった時代の、
先進的な試みであり、
それは第一次大戦で死んだ、自分の息子の死と関係があります。
日本でも、ストリップの初めは額縁ショウなるものがあったと聞きます。
ヌードも動かなければ絵と同じで、芸術である。
そんな、子供だましな発想で、みんなの顔を立てていた
そんな時代もあったことがおかしい。
それにしても、第二次世界大戦中の、日本とは大違い。
娯楽や楽しみは死んで行くものへ与えるのは
銃後当然の努めである、という発想はすごい。
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