カンバセーションズ

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カンバセーションズ DVD h20.3.14

 この映画のことは、随分前にパンダさんがカキコをしてくれました。
その時から気にはなっていましたが、
ようやくDVDで見ることができました。
ヘレナ・ボナム=カーター(スイニートッド)と
アーロン・エッカート(幸せのレシピ)の共演は
見応えがあります。

 画面を左右二つに分割することを、
“デュアル・フレーム”というのだそうですが、
その二つの画面を有効に使って、
二人のクローズアップや、現代と過去を描いたりしていました。

 ウェディング・パーティで、最初は男が、
見も知らぬ女をナンパしているかと思っていると、
だんだんと二人は過去に恋人同士であり、
10年ぶりに男の妹の結婚式で偶然会ったことがわかってきます。

 一度終わった恋を、もう一度やり直すことができるか?
それはたとえ二人が一夜を共にしても絶対にうまく行きません。
それはあんなに愛し合っていたのに別れたのだから、
その大きな原因があるわけです。

 長い年月のために、今はそのことを忘れているけど、
また一緒になれば、すぐに気づき、同じことを繰り返します。
だから、一度終わった恋は始まりません。

 この映画のタイトルは、<カンバセーションズ 〜終わらせた恋のはじめ方〜>
男はズルいロマンチスト、女は罪なリアリストです。
なかなか、意味深で的を得たものですが、
とにかく映画は全編に渡って粋な大人の会話にあふれ、
登場人物がほぼ二人だけなのに、強く引き付けられてしまいます。

 「オシャレな大人の会話」を駆使して、
男は女との一夜を共にしようとあの手この手を使う、
女は最初からそのつもりでいても、焦らせるだけ焦らす。
この二人の駆け引きが面白い。

 でも、結局二人とも現在の自分に満足していて、
心の中ではそれを捨てる気はないわけです。
今のままでいて、そしてそのおまけとして、この恋を…。
男と女の身勝手さ、わがままが見えてしまいますね。

 アメリカ映画ながら、パリで大ヒットしたとのこと、納得です。
なるほど、フランス映画のような雰囲気を持った映画でした。

 ヘレナがアップした髪を落とした時からの魅力は最高で、
一気に良い女に変身です。
 

 

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