キャッチボール屋

映画の目次へ 

 

キャッチボール屋 h20.1.6 DVD

 大森南朋(なお)の初主演作品、「キャッチボール屋」を観ました。
彼はなかなか味のある役者で、
映画「ヴァイブレーター」(寺島しのぶの代表作)で
長距離運転手の役を好演していました。
その時は強くて、たくましい男を演じていましたが、
今回は気の弱い、それでいて人の良い青年を演じていました。

 「キャッチボール屋」このDVDをレンタル店で見つけた時、
つかこうへいの作品の映画化かと思いました。
彼の作品の中に「井戸のある街」があり、
その中にキャッチボール屋さんが主人公としてでてきます。
この小説は、す~~と読めてしまう作品ながら、
とにかく癒される、私の大好きな作品です。

 でもDVDを手に取ると、全くつかこうへいの作品とは
関係のないことがわかりましたが、
で、何となく気になったので借りてみました。

 高校時代は3年間野球部の補欠であり、東京でリストラされた、
人の良いが、ちょっとボーとしている、一人の青年が主人公です。
彼は東京のある公園で、おかしなキャッチボール屋と出会い、
少しの間、その代役をするはめになります。
そして、この公園に、10分100円でキャッチボールをしに来る
人々とのふれあいを描いています。

 彼に絡んでくる人々は、どれも不思議な雰囲気と、
わけありな人生を持った人々で、
知らぬ間に不思議ワールドに連れ込まれます。
それぞれ、あることがきっかけで止まってしまった人生を
何かのきっかけで動かしたいと思っている人々です。
なんのへんてつもないストーリーだけど癒される映画です。

 人はキャッチボール屋とキャッチボールをしながら、
全く別の相手を思い描いている。
なかなか深い言葉です。

 私は中学まで野球をやっていたし、息子も少年野球をしていたので
小さい頃は公園で、息子とよくキャッチボールをしていました。
だから、こんな商売もありかな?と思っています。
私も久しぶりにやってみたいが、でも、相手がいない。
どこかにキャッチボール屋はいないのかな(笑)?。
 

 

上に戻る