ラスト、コーション

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ラスト、コーション LUST, CAUTION/色・戒
 h20.3.25半田コロナ

 ラスト、コーションを半田コロナで見てきました。
この映画のことは、パンダさんが以前にカキコをしていました。
<この愛の形>がわかるか?との問いかけでした。

 私の見た後の感想では、
わかるようなわからないような‥‥(笑)。
ずるいと言われるかもしれませんが、
ふたりが共にこれからも楽しく、
暮らしていけるように考えるのが朔太郎です。
でも、この映画のラストではそんな甘い状況は許されませんね。
そして、この結末だからこそ、強いインパクトがあり、
映画として成功をしたのでしょう。
ハッピーエンドを願いながら、
時には思いっきりそれを裏切って欲しいと思うものです(笑)。

 コーションとは?色・戒とは?
この題名は何と解釈をしたら良いのでしょうか?
わかる方がいたら教えてください。
英語の方の意味は全くわからないけど、
<色・戒>の方はセックスには気をつけろかな(^_^;)?

 それにしてもセックスシーンの過激さにはびっくり。
昔18禁のピンク映画(成人映画)をよく見ていましたが、
それ以来です(笑)。
この頃の一般の映画で、こんな激しいのを見た記憶がありません。
でもそのおかげで、とってつけたような、
しらじらしさがなく、本物の臨場感がありました。
何事も本物を取りたいという監督の気持ちが伝わってきます。

 朔的には☆は3つ半で超お薦めです。
ただ女性とふたりで見に行くのはちょっと‥‥。
一人で心おきなく見たいものです(笑)。

 1942年の上海、太平洋戦争直前の中国を実質的に
日本が占領していた時代の話。
中国の国民党の党首である蒋介石と副党首は反目をしていて、
副党首は日本軍に協力をすることで、政権を担っている。
この親日政権の要人がイー(トニー・レオン)である。
彼の冷酷非道なやり方に反撥し、彼を抗日のシンボルとして、
暗殺しようとする動きがあった。

 それに呼応するように、香港大学で演劇をしているグループが
イーの暗殺を計画する。
ただ、それは子供の遊びのような幼稚な暗殺計画であった。

 それはワン(タン・ウェイ)を金持ち夫人になりすまさせ、
イーに色仕掛けで近づき、油断をさせて暗殺をするものであった。
ワンはリーダーの男に惚れ、彼のためならとこの暗殺の仲間に入ったが、
次第にイーに心惹かれるていく。
一度は失敗をし、失意の中で時を過ごすが、
再度のチャンスが訪れ、イーとの関係も持つことができる。
そして、いよいよ暗殺の実行の時が来るが‥‥。

 その意外な彼女の下した結論は、
まさしく、恋する女の複雑な心境であった。

 主演のタン・ウェイは清楚で可愛く、
チャイナドレスがものすごく似合っていた。
暗殺計画に失敗し、失意の中で暮らしていた時と
暗殺計画を実行している時の表情の差が、はっきりと出ていて、
美しさの落差も大きかった。

 トニー・レオンは落ち着いて貫禄がある。
用心深い男で、影を持っていて、
それが女性を引き付けるのか?
彼の内心の弱さがセックスの激しさにつながっていた。

 監督は『ブロークバック・マウンテン』のアン・リー監督で、
この作品は第64回ヴェネチア国際映画祭の金獅子賞を受賞しました。
 

 

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