最高の人生の見つけ方 h20.6.8 東浦イオン
原題は「the bucket list」(棺おけリスト)です。
棺おけリストとは、言うまでもなく、
棺おけに入るまでにやりたいことを書き出したリストのこと。
これを「最高の人生の見つけ方」という日本題にしたのは
なかなかのセンスだと思います。
私はこの題名から、このようなストーリーは想像できませんでした。
皆さんは癌で余命半年といわれたらどうしますか?
抗ガン剤の苦しみに耐えながら、ベットの上で時を過ごしますか?
それとも退院をして、自分のやりたいことを
できるうちにやっていきますか?
大半の人は前者であり、私もおそらくそうだと思います。
家族や病院や世間の目、そんなものをまだ気にしていて、
死ぬ時まで自由がありません(^_^;)。
それは自分で自分をしばっているからです。
その呪縛から逃れる唯一の方法は
自分がそうなりたいと決めることです。
この映画は、そのことを勇気を持って実行した男たちの物語です。
朔的には☆は4つで最高ランク、
今の所私にとって今年一番の映画だと思います。
我々の世代には必見であり、
老人の死、それも末期癌の患者を扱っているのに、
明るく、元気な、そしてさわやかな感動と勇気をもらいます。
大推薦です(*^_^*)。
実業家のエドワード(ジャック・ニコルソン)は、
大金持ちであるが、家族に縁が薄く、友達もほとんどいません。
ある日職場で倒れて、自分の病院に入院をします。
入院した二人部屋の隣のベットにいたのが
カーター(モーガン・フリーマン)で、自動車の修理工です。
二人の境遇は全くの正反対でしたが、
末期癌で二人とも医者から余命半年と告げられます。
一緒の病室で過ごす内に、いつしか二人は意気投合し、
カーターが書いていた棺おけリストを実行するために
病院を抜けだします。
棺おけリストには、スカイダイビング、ムスタングに乗る、
世界旅行をする、エベレストへの登頂、そして女と…。
すべてが男の夢ですね(*^_^*)。
二人は次々と夢を実現していきます。
それはものすごく楽しいことではありますが、
達成されてしまえば、なんとなくむなしくなり、
それでは人は幸せにはなれないことがわかります。
そして、カーターは家族の元へ
そして、エドワードは娘との和解へと向かっていきます。
二人の境遇は全く違います。
大金持ちのエドワードは家族に恵まれず、友達もいませんし、
神も信じていない。
でも、自由だけはある。
カーターは貧乏であるが家族に恵まれ
神も信じている。
しかし、家族のために自分の夢をあきれめ
自由を渇望しています。
そんな二人が話をする中に、天国のへの道の話があります。
天国へと続く道には門番がいて、
死んだ人は、自分の人生を振り返り、
自分が人生を楽しんだか?
そして、人を楽しませたか?と問われ、
その答えによって、天国への門は開かれます。
この人を楽しませたか?が重要で、
この映画の主題であると思います。
人とは友であり、家族であり、
<最高の人生とは>それを見つけること(気づくこと)です。
そして、それが見つかった時、
二人の人生には意味があったわけです。
ジャック・ニコルソンと
モーガン・フリーマンの夢の共演ですよね。
脂ののりきった名優二人の名演技は見もので、
実にうまい、うますぎます(*^_^*)。
特に二人の会話がオシャレで、
癌で苦しんでいるのに、あのジョークが言えるのは
アメリカ人のゆとりなんでしょうか(*^_^*)?
会話で笑わせてくれますので、
ぜひ字幕で……。
そして、ラストは泣かせてくれます。
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