まぼろしの邪馬台国 h20.11.16 半田コロナ
朔的には☆は3つで、
吉永小百合ファンには必見です。
いつまでも若くてきれいな永遠のマドンナ
吉永小百合に会えます(*^_^*)。
昭和48年に「まぼろしの邪馬台国」が出版されました。
私は大学4年の時で、日本中が邪馬台国ブームに沸き、
テレビでもよく取り上げられていたことを覚えています。
私はこの本を読んでいませんが、
題名からだけでも、ものすごくロマンを感じ、
男心をワクワクさせるものがあります。
宮崎康平の名はおそらくその時に何度も聞いていたのでしょうが、
もうすっかり忘れていました(*^_^*)。
島原鉄道の社長でありながら、考古学の造詣が深く、
一流の学者、大学教授に勝るとも劣らない知識をもっていた康平
でも、その人間性はけっして誉められたものではありません。
その横柄で尊大な態度は、
朔的には絶対この人とは友達になれないし、
一緒に仕事もしたくない人物です(^_^;)。
でも、直接自分に関わりのない映画では魅力的です。
そして、その破天荒な人物を竹中直人がうまく演じていました。
私は二人の子供(一人は乳飲み子)を置いて家を出た
康平の奥さんに同情をしますね(^_^;)。
彼がいつ頃から盲目になったのかわりませんが、
そのことを考慮しても好きになれない人物です。
ただ、古代史に対する知識、
特に、邪馬台国のあった場所を見つけたいという、壮大な夢とロマン
そしてそのための努力と情熱はすごいものがあります。
それがあったからこそ、和子はこんな男に惚れ、支えて行ったのでしょう。
「蓼食う虫も好き好き」といいますが、
「どうしてあんな男と……」それも社長を解任されて
生活にも困っている子持ちの男についていくなんて…。
それが最大のミステリーです(^_^;)。
和子が康平と知り合ったのは幾つの時かな?
私なりに推理すると、30代の頃のような気がします。
それを1945年生まれの吉永小百合(63歳)が演じるのですから、
多少のことは目をつむるとして、
それだけでも凄いことだと思います。
30代と思えば、それなりに見えるのですから、
やはり本当にきれいな人は違いますね(*^_^*)。
宮崎康平(竹中直人)は、
傲慢でワンマンな経営を嫌われて、島原鉄道の社長の座を追れます。
彼は失意の中で「邪馬台国」の場所を探すことに今後の人生をかけます。
彼は盲目であり、逃げた妻が置いていった二人の子供がいましたが、
後妻に入った和子(吉永小百合)が、
その彼を物心両面で支えていきます。
和子は収入のない夫の生活を支えながら、
康平の目となって魏志倭人伝を読んだり、
古代の九州の立体地図を作ります。
そして、夫を励まし、8年の歳月をかけて共に九州を旅し、
ついには邪馬台国のあった場所を特定します。
そして、「まぼろしの邪馬台国」という大作を
世に送り出し、夫と二人で吉川英治賞を受賞します。
映画は邪馬台国のあった場所を見つけるという
康平の夢がメインでしたが、
それにとどまらず、その康平に関わる人物達の人生を重ねることで、
感動のドラマとなっていました。
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