レッドクリフ PartI h20.11.3 半田コロナ
朔的には☆は3つ半で、迫力ある戦闘シーンは見物です。
80万の兵、長江に浮かぶ巨大な船団とそのおびただしい数、
それを空から鷹の目線とスピードで見せるCGのすごさは圧巻です。
少し前に司馬遼太郎の「項羽と劉邦」を読みましたが、
これは三国志より400年前の紀元前200年頃の話で、
秦の末期から漢の誕生までの
漢の祖である劉邦と宿敵項羽との死闘を描いた物語です。
そして、そこには多くの英雄や豪傑が登場をします。
それに対して今回の映画は漢の末期
紀元200年頃の話ですが、同じように魅力的な人物がたくさん出てきます。
体力、武力、知力に優れた
豪傑や英雄が活躍できた古き良き時代でした。
漢王朝の末期、漢王の力は衰え
魏の曹操、呉の孫権、蜀の劉備の三国が激しく覇権を争っていました。
その中でも特に力の強かったのは、
漢の丞相である曹操で、若い皇帝を思うように操り、
いつかは自分がその位につくことをねらっていました。
その野望実現のために、皇帝を脅し、
漢軍80万を劉備を討つために差し向けて、
劉備軍を圧倒的な強さで敗ります。
劉備軍の軍師である孔明は、この危機を脱するために
孫権と同盟を結ぶことを提案し、
自ら呉の国に出向き、孫権を説得し同盟を成功させます。
孫権は信頼篤き周瑜に全軍の指揮をとらせ、
ここに2国の連合軍5万が、
80万の曹操軍と赤壁で戦うことになります。
その頃の日本は弥生時代ですから、
文明の進化には本当に恐れ入ります(*^_^*)。
私はまだ三国志を読んだことがありません。
ただいろいろな所で、断片的なことは聞いていますが、
全体的なことはよく知りません。
でも、この映画をそんな予備知識もなしに見たのが良かったのかな?
どう展開していくのかわからずに、最後まで
ワクワクドキドキする気持ちで見ることができました。
もし、これから先小説を読むことになったとしたら
この映画のイメージを踏まえて
読むことができるので、
大長編のわりにスムーズに読めるかもしれません(*^_^*)。
諸葛孔明の戦略の中、いくつかの面白い陣形を見ました。
本当にそれが実戦で有効であったかどうかは別にして、
ワクワクしながら興味深く見ました。
金城武が爽やかで気品ある孔明役を好演していました。
時折見せる口元の微笑が嫌みにならず、
ゆとりに感じられるのはさすがです。
彼は日本人の父と台湾人の母を持ち、
台湾生まれの日本国籍だそうです。
戦場でも唯一軍服を着ない孔明、そこに彼のポリシーがあるのか?
おそらく小説(三国志)の中では、
彼の頭脳が存分に描かれているのでしょうが、
それが十分描かれなかったのは残念です。
しかし、映画という短い時間の中では、
どこに焦点を絞って描くかが、監督の腕の見せ所で、
今回は「赤壁の戦い」に焦点を絞ったのですから、
戦闘シーンがメインとなるのは仕方ないことだと思います。
周瑜(しゅうゆ)役ののトニー・レオンは良いですね、
男も女も惚れます(*^_^*)。
彼の愛する小喬<しょうきょう>(リン・チーリン)はものすごく<いい女>
それに惚れる曹操。
曹操は周瑜の妻(小喬)を得るために、
80万の兵を動かし、呉の国を滅ぼそうとします。
<傾国の美女>といいますが、
本当の<いい女>は、男にとっては
それほどの価値のあるものでしょう(*^_^*)。
私もそんな美女に会って、骨抜きにされてみたいものです(*^_^*)。
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