sex and the city

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sex and the city h20.8.24 半田コロナ

 ニューヨークに住むキャリアである
キャリー、サマンサ、ミランダ、シャーロット、
この4人の女性達の愛と友情の物語である。
彼女たちの本音のsexトークには驚くやら感心するやら(*^_^*)。
女性が見たらスカッとすること間違いなしです。
朔的には☆は3つで、自立をめざす女性にはお薦めです。

 映画の冒頭に、今までの経過と彼女たちの現状が報告されましたが、
果たして、DVDを見ていない人にわかったでしょうか?
私は6シーズンの内、半分以上は見ているので、大体は理解できましたが……。

 この映画は、アメリカの連続テレビドラマで、
1998年から2004年にかけて放送され、
全6シーズンで、計94話の物語です。

 原作はニューヨーク在住のライター、キャンディス・ブシュネルが
週刊誌ニューヨーク・オヴザーヴァーに連載していた
コラム『セックスとニューヨーク』と同名の書籍です。

 ニューヨークに住む30代独身女性4人の生活をコミカルに描き、
エミー賞を7回、ゴールデングローブ賞を8回受賞し、
その人気はアメリカでは社会現象となったそうです。
そして、今回の映画は、最終話から4年後という設定になっています。

 この映画から、<結婚>ということを改めて考えさせらました。
人はなぜ結婚をするのか?
永遠の愛を誓い合っても、いつしか、それはむなしいものになっていく。
いや、むなしくならなくても、
その時の愛は変わり、
別の形の愛(同士的なとか空気のような)になっていきます(^^;)。

 もう一つこの映画から考えさせられたのは、
大切な人に、その人の不利となるようなことを、
傷つけるとわかっていても、正直に話すべきであるかどうか?
 また、それを言われた人は話してくれた人を許すべきか?の問題です。

 ミランダの夫は、妻が相手をしてくれない夜の寂しさから、
一夜だけの浮気をします。
彼はそのことを隠しておくことに良心がとがめ、ミランダに告白します。
正直に話したのだから、許してくれると思っていた彼ですが、
それに反して、ミランダは絶対に許せないと別居をします。

 ミランダはキャリーの結婚式が駄目になった原因が、
自分がビッグに言った一言『結婚って最悪』かもしれないと悩んでいました。
友達のアドバイスもあって、キャリーが立ち直ってから話そうと
思っていたので、言いそびれていて、日が経ってから打ち明けます。
それに対して、キャリーは隠し事をされたとの理由で絶好をしますが、
ミランダの熱意ある謝罪と、ミランダを大切な人と思う気持ちから許します。

 キャリーは結婚式を寸前に止めたビッグを
絶対に許さないと誓ったが、友達の慰めや励まし、
そして何より、ビッグの誠意ある謝罪によって許します。
それは彼を心から愛していることがわかったからです。

 人はどこまで許せるのか?それは相手にもよるし、
その人にもよりますが……。
それによってその人の運命が決ります。

 人を許すことは、人生で幸せになる唯一の方法です。
相手を必要とするなら許しましょう。
な〜〜んて、一般論だと言えるのですが‥‥(^^;)
でもそれがなかなかできません。
いろいろな行きがかりがあったり、見栄やプライドが邪魔をします。

 あなたはどこまでなら許せますか?
それは相手の態度にもよるのでしょうが‥‥。
でも、絶対に許せないものもあると私は思うのですが‥‥?
また、なんでも正直に話すことが正しいことなのでしょうか?


キャリー。
 ビッグとは、今までに何度もくっついたり離れたりしているので、
今回の結婚は大丈夫かな?と思っていたら、
案の定ビッグは敵前逃亡をしてします(^^;)。
でも、ラストはハッピーエンドだったから、良かったのでしょうね(*^_^*)?

 今後の問題として、ビッグは最後まで、
キャリーとの愛を貫けるのでしょうか?
その心配は、彼もサマンサと同じく、
自分を一番愛している男だと思うからです。

 結婚式をドタキャンしたのは、
キャリーが結婚することよりも、
結婚式に舞い上がり、それを優先して、
彼の気持ち(3度目の再婚)を考えなくなったのが原因でした。
でも、そんな事情があったとしても、
彼の行動は許されないと思います。
愛する彼女が深く傷つくことを考えたら、
そんなことは絶対にできないはずで、
本当に彼は彼女を愛していたのかな?と思ってしまいます。

 でも、キャリーは結局彼を許したのだからすごいですね。
(私にはできません(^_^;))
彼の謝罪を通して、彼の愛を確認し、
自分も彼をかけがえのない人として、
愛していることを確信したわけです。
そこに今までにない彼女の成長ぶりが感じられ、
これができる彼女は幸せになれるタイプですね(*^_^*)。

 ミランダ。
 彼女は有能な女性弁護士で超ハードな毎日を送っています。
結婚してからも、仕事が優先で、
家庭の雑事や夫の対応に強い不満を持っています。
 ある日突然に夫の浮気告白、
でも、その原因はミランダの仕事優先からくるセックスレスでした。
魔が差して一度だけの浮気、それにも良心がとがめて、
妻に話さずにはいられなくて話したことも、
彼女は許すことができず、離婚を前提にして別居をします。

 離婚寸前という危機一髪の時に、自分は相手の欠点ばかりを言うが、
自分の欠点の方がはるかに多いと気づく。
まあ、朔的には今頃という感じがしなくもないですが(^^;)、
それに気づいて彼を許す気持ちになれました。
ミランダもやはり自己中心的で、自分を愛している典型的な女性。
これから先も同じようなことが起こってくると思うので、
それを今回のように素直な気持ちになって、
乗り越えていけるかどうかが、結婚生活を続けていく
鍵となるでしょう。

 シャーロット。
 子供ができないので、養子をもらった後に、
女の子を出産します。
よくあるパターンとは言え、
今まで猫かわいがりにしてきた養子の子と
生まれてくる実子との軋轢を考えると憂鬱になり、
先が心配になります。

 最初の夫とは離婚をして、再婚をした相手との
夫婦仲は円満に感じられました。
彼女も相当個性が強くて、こだわりの人ですから、
今回の夫はきっと我慢をしているのでしょう(^_^;)。

 極度の潔癖性で、メキシコに行った時は
現地の食べ物は不潔だと一切食べず、
ニューヨークのプリンばかり食べていました。
ある日、シャワーの水が誤って口に入って、
下痢をしてお漏らしをしてしまいます。
その歩き方が、真に迫って面白しく、
(自分の経験を思い出していました(^_^;))
突然の裏切りで、ショックを受け、
2度と笑えないと言っていたキャリーをも笑わせました。

 サマンサ。
 自由奔放でセックスが大好きな女性です。
いろいろな男を日替わりランチのように食べていたが、
自分好みの男をスターにするために、
プロデューサーとしてロスへ行って成功をしています。
欲求不満から激太りをしますが、
彼女の欲求とは、自分の気持ちのまま、セックスをすることです(*^_^*)。

 サマンサの「自分を一番愛している」ことに
気づいたという言葉がぐさりときました。
それは自分もサマンサと同じだと思ったからです。
人を愛するといっても、
そこには常に<自分が>という気持ちあります。
でも、このサマンサの考え方は正直なものだと思います。
同じ人を、ずーと変わらぬ気持ちで愛し抜いていくこと
これは私にはうそっぽく感じられます。
まあ、そういう運命的な人と
私が出会っていないだけかもしれませんが…(*^_^*)。
 

 

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