ジャージの二人

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ジャージの二人 DVD h21.4.29

 朔的には☆は3つです。

 この映画は、堺雅人主演ということと
「ジャージの二人」という変な題名に惹かれて見ました。

 54歳の父(グラビアカメラマンで再婚し娘が一人いる)と、
32歳の息子(無職、妻と二人暮らしだが、妻とはうまく行っていない)
この息子役を堺雅人がやっていました。

 この親子が群馬の山奥の別荘で夏の日を過ごすという物語ですが、
別荘というより、おんぼろの山小屋でくみ取り式の便所、
まあ、涼しいだけが取り柄の別荘です。
そして、そこでは亡き祖母が集めていた
派手な色の小学校のジャージを来て過ごします(*^_^*)。

 なんともまったりとして、不思議な雰囲気の映画で、
時間がゆったりと流れて行きます。
二人が過ごす別荘は、山奥で何もない所で、
日常の喧噪を逃れた別世界です。

 そこにいる二人ものんびりしていて、
悩みなんて何にもないように見えますが、
それぞれに深い悩みや心配事を持っています。
それを二人のちょっとした会話の中で感じさせ、
それによって見る側にいろいろなことを想像させて行きます。

 離婚をした後の父と息子、それもこの年になっても
仲が良くて、別荘で二人過ごすのですから凄いですね(^^;)。

 32歳の息子は、小説家になるために最近仕事を辞めます
それがこの別荘に妻を置いて、
一人できた言い訳になっていますが、全然書かずに、
常に携帯を気にして落ち着きません。
それは、妻が他の男を愛していること、
それをお互いに認め許す寛大さを示した彼ですが、
それは彼の本心ではなく、
心では、妻を求め、帰って来てくれることを願っています。

 54歳の父親、離婚して別の女と再婚していますが、
それも今はうまく行っていません。
昔は大自然と動物を撮るフリーのカメラマンでしたが、
事故に遭ってからグラビアカメラマンをしていて、
仕事、家庭ともに自信がありません。
 

 

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